古城、涙のお立ち台　最後の大歓声「うれしかったです」

引退セレモニー後、ナインから水を浴びせられる古城（手前右から２人目）

お立ち台で涙を流す古城

　◆巨人４―２ヤクルト（３日・東京ドーム）　涙をこらえきれなかった。大歓声の中、お立ち台に上がった古城は声を詰まらせた。「絶対泣かないと思っていたんですけどダメだな、と…。うれしかったです。今までやってきて良かったです。ありがとうございました」と、感謝の思いを口にした。

　２日に引退を表明。この日の試合前には、同級生の高橋由から花束を贈られた。試合後、外野のファンにあいさつに行き、一塁ベンチに戻ると、ナインに５度、胴上げされた。さらに、村田のヒーローインタビュー中にお立ち台に呼ばれ、ファンにメッセージを届けた。その後、球場に駆けつけた２人の息子とオープンカーに乗って場内を一周。ベンチに戻ると、ナインから水をかけられ、ねぎらいの“シャワー”まで浴びた。

　感動のセレモニーはサプライズの連続。「苦しいことばかりでしたけど、東京ドームでファンの方の歓声を聞くのが大好きでした」。最後のユニホーム姿で鳴りやまない拍手と歓声を全身に浴びた。