アジア・太平洋株式サマリー:香港株続伸、印株2週ぶり大幅高
10月3日(ブルームバーグ):アジア・オセアニア各株式市場の動きは以下の通り。
【香港株式市況】
香港株式相場は上昇。ハンセン指数は約3週間ぶり の続伸となった。中国国家統計局と中国物流購買連合会が3日発表した9月の非製造業購買担当者指数(PMI)が3月以来の高水準となったことが好感された。
中国2位の携帯電話会社チャイナ・ユニコム (中国聯通、762 HK)がハンセン指数の上げをけん引。契約者が他社の携帯に電話した際に負担する接続料が引き下げられるとの報道が手掛かり。マカオのカジノ収入が9月に急増したと発表されたことで、カジノ関連銘柄は一段高となった。サンズ・チャイナ(金沙中国、1928 HK)は3.9%上昇。
中国2位の産金会社、招金鉱業(1818 HK)は1.6%高。米政府機関の一部閉鎖で量的緩和縮小が遅れるとの観測から金相場が2週間ぶりの大幅高となったことが背景。中国海洋石油(CNOOC、883 HK)は前日の原油高を受けて2.2%高。
ハンセン指数 は前日比229.92ポイント(1%)高の23214.40で引けた。ハンセン中国企業株(H株 )指数は同1.8%高の10514.55。中国本土市場は休場で、取引は8日に再開される。
IGインベストメントのポートフォリオマネジャー、ベンジャミン・タム氏(香港在勤)は「投資家のセンチメントは良好なままだ」と指摘。「中国経済については依然楽観的な見方が広がっている。そうは言っても米国での予算協議の結果を待っている状況で、それが最大の不透明要因だ」と語った。
【中国株式市況】
中国株式市場は国慶節(建国記念日)の連休に伴い7日まで休場となる。取引は8日に再開される。
【インド株式市況】
インド株式 相場は2週間ぶりの大幅高となった。資源株の上げが目立った。通貨ルピーの上昇が海外勢の投資を促すとの観測が高まった。
石炭生産で世界最大手のコール・インディア は1週間ぶりの大幅上昇。9月の売上高が自社目標を上回った。鉄鉱石会社セサ・ゴア は7.4%値上がり。ソフトウエアサービス輸出で国内最大手のタタ・コンサルタンシー・サービシズ は1カ月ぶり大幅高。同銘柄の投資判断をゴールドマン・サックス・グループが引き上げた。
ルピーの対ドル相場は前営業日比1.1%高の1ドル=61.79ルピーと、先月19日以来の高値となった。
ムンバイ市場でのS&Pセンセックス指数 は同384.92ポイント(2%)高の19902.07で引けた。これは先月19日以来の大幅上昇。セントラム・ウエルス・マネジメントによれば、ルピー値上がりをきっかけにポートフォリオ向け投資資金が流入し外国からの直接投資も増える可能性がある。
【オーストラリア株式市況】
S&P/ASX200指数は前日比19.33ポイント(0.4%)高の5234.89。
【韓国株式市況】
韓国総合株価指数は前日比0.60ポイント高の1999.47。
【台湾株式市況】
加権指数は前日比142.50ポイント(1.7%)高の8359.02。
更新日時: 2013/10/03 20:26 JST