9月29日放送のTBS系バラエティ番組「駆け込みドクター!運命を変える健康診断」にプロレスラーの長州力が登場。職業のイメージとはうらはらに健康に不安を抱えていることがわかった。

同番組は、芸能人の日常生活と健康状態を専門医が調べて診断を行い、予防法などを教えるもの。放送では「あなたのことが心配です 強制検査SP」と題して、芸能人が「健康でいて欲しい」と願う友人とともに、検診結果を公開した。

長州は、自身のものまねでブレイクした長州小力に請われて検診に参加。1974年のデビューから40年を経て、61歳になった現在も現役レスラーで居続けるため、厳しい練習を日々つんでいるという。トレーニングは週5日にのぼり、番組VTRではスクワット200回、100キロの重りでのベンチプレスを始めとする、2時間に及ぶ練習が公開された。

ところが、ハードな練習の一方、長州の食生活は極めて不規則なものだった。夕方5時にトレーニングを終え、この日初めて長州が取った食事はアイスキャンデー1本だけ。その後の友人との飲み会では、餃子1個、刺身2切れ、しいたけ1切れ、厚揚げ2切れ、じゃがいも1個というわずかなツマミと、焼酎のロックを7杯飲んでいた。

そんな長州の不規則な生活ぶりは、検査結果にも如実にあらわれることに。まず、血液検査の結果から、長州には糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症の3つの病気の疑いがもたれた。放置すれば動脈硬化から心筋梗塞や脳卒中につながるという。また、循環器科の池谷敏郎氏によれば、長州の検診結果で一番気になったのが、糖尿病に関わる数値。1〜2ヶ月の平均血糖値を示すHbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)が、基準をオーバーした「糖尿病予備軍」といえる高さで、糖尿病を発症しかけている段階だという。

池谷氏が「運動量は確かにあるんですけど、それを超えるカロリーの摂取をしてしまっている」と異常値の原因を指摘すると、長州は、酒を飲んだ後にラーメンなどの夜食を食べてしまうことがしばしばあると認めている。

ここ7.8年このような不規則な生活を続けているという長州に対し、内科の森田豊医師は「夜中に1食食べるんじゃなくて、ちゃんと3食食べたほうがいい」と改善策を提案。しかし、長州は「そうやって言われるんですけどね〜」「僕の両親、80近くまで生きたんですけど。そういう(長生きする)遺伝子があるのかなあって」などと語り、あまり危機感を持っていない様子だった。

そんな危機感のない長州だが、胃カメラ画像から、萎縮性胃炎も発見される。消化器内科の大竹真一郎医師によれば、萎縮性胃炎が進行すると胃の粘膜が腸のように凹凸を形成し「腸上皮下生」と呼ばれる状態になるそうで、長州の胃も腸上皮下生がかなり進行しており、このままでは胃ガンになる可能性が高いというのだ。

なお、同じく検診を受けた長州小力は、さらに厳しい検診結果に愕然とすることとなった。起きている時は常に何かを口にしている状態で、食べ終わるとすぐに睡眠を繰り返し、1日3800キロカロリーを摂取する乱れた生活を送る長州小力。番組始まって以来の最悪の健康状態をとのことで、直ちに入院して治療が必要な状態と医師団から注意を受けることになった。運動習慣の有無にかかわらず、生活習慣が乱れれば健康を害するということなのだろう。

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