3日午後4時45分頃、京都府綾部市梅迫町上町の住民男性から「男が空き家の窓ガラスを割り、男の子を連れて入った」と110番があった。
府警綾部署員が駆けつけたところ、近くの八田川(水深約10センチ)で男児の体を持ち上げ、川底にたたきつけている男を発見。殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。男児は男の長男(2)で、搬送先の病院で死亡が確認された。同署は容疑を殺人に切り替えて動機などを調べる。
発表では、逮捕されたのは、同府城陽市寺田の職業不詳の男(34)。6年前から精神疾患で通院歴があり、犯行前日の2日も通院していた。調べに「長男をたたきつけた」と認める一方、「霊が見え、子どもと車が壊れた。呪われている」とも供述しており、同署は刑事責任能力の有無も調べる。
男は妻と長男の3人暮らし。妻がこの日午後3時頃起きたら、2人の姿がなかったという。また、空き家内にも血痕があり、同署は男が空き家でも長男を暴行したとみている。
事件の約5分前、現場の川から南東約150メートルの国道27号で、男が運転する乗用車とトラックが衝突する事故が発生。トラックの運転手が警察に通報している最中に男が長男を連れて車を降り、立ち去った。空き家に向かったとみられる。