大人の男も楽器を演奏したい 音楽と楽器に関する調査
楽器を始めた年齢は大半が10代までとなっているが、演奏経験のある楽器は世代によって異なる。30代は「ピアノ」。40代は「ピアノ」と「アコースティックギター」が拮抗。50~60代は「アコースティックギター」が最多となった。特に50代のギター人気が高く、2人に1人がギタリスト。40代の「エレキベース」、「ドラム」、60代の「ハーモニカ、ブルースハープ」、「ウクレレ」など、その世代で突出して高い楽器もある。
楽器を始めたきっかけについて聞いたところ、ピアノは「親に習わされた」、アコースティックギターは「演奏したい曲があった」、エレキギターは「好きなミュージシャンがいたから」がトップ。ギターの方が“能動的”で、楽器によって始めるきっかけも異なるようだ。
現在楽器演奏をしていないと回答した人は7割強だが、一方で「できれば演奏してみたい」と回答した人は約9割に上り、関心は高い。特に50代は92.5%となった。これから演奏してみたい楽器としては、世代を問わず「ピアノ」が一番人気で、「アコースティックギター」がそれに次ぐ。演奏経験と比較すると、「サックス」、「ドラム」、「ピアノ」などが、これから演奏してみたい楽器としての人気が高い。
若い頃に楽器演奏を行ったことによるメリットは、「達成感を得られた」、「継続することの大切さを知った」といった回答が上位に挙がった。いっぽう、これから楽器を演奏することのメリットを聞いたところ「手先が器用になる」、「脳が活性化する」、「ストレス発散」になるなど、健康維持が期待されている。そのほか「違う世代の人とも仲良くなれる」、「共通の趣味の人と仲良くなりたい」など、コミュニケーションに対する意向も見られた。
楽器演奏に関しては「やるからにはうまくなりたい」、「基礎から学び直したい」と、高い意識で臨もうとする人が大半を占めた。また、音楽教室に「通いたい」という人は3人に1人、大人向けの音楽教室に興味のある人が約4割と、具体的に学ぶことに対するイメージを持っている人も多い。
7割が「音楽は青春の象徴」だと実感しているなか、楽器の演奏に打ち込むことで青春を取り戻す……。最近大人向けの音楽教室も増えてきているようだ。人生を謳歌するために楽器演奏を始めるのはまさに「今」だ。
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