<広島3-5中日(3日)>広島・前田智徳外野手(42)が3日の中日戦(マツダスタジアム)で引退試合を行い、24年間のプロ野球選手生活に別れを告げた。8回に代打で登場すると現役最後の打席を投ゴロで終えた。直後の9回表には2008年7月25日の横浜戦以来、5年ぶりの守備についた。
試合は3―5で敗れ5割復帰の目標は断たれたが、ファンはカープ一筋のベテランに大声援。試合後は背番号にちなんだ「1回」の胴上げを2度された前田智。2000本安打達成、そして代打稼業での活躍とその打撃でファンを魅了し続けた野球人生が終幕を迎えた。
かつてないほどの大観衆に包まれて前田智が野球人生最後の打席に立った。8回二死走者なしで打席に入ると球場中が総立ちになり「前田!」の大合唱。141キロの初球を見逃すと2球目の140キロの直球をファウル。そして3球目の直球を打ち返すとワンバウンドで投手強襲。好捕され投ゴロに終わった。 しかし、これだけでは終わらなかった。直後の9回表には長年、慣れ親しんだ「ライト」へ走っていく前田智の姿が。試合前には「残念ながら不可能でしょう。5、6年は守備についていないし、ナイターではボールに目がついていかないので」と話していたが、野村監督の粋な計らいで守備につくことになった。
二死走者なしから森野の打球が右翼線へ飛んだ。前田智は懸命に走り二塁に返球。その後も右翼方向へのファウルのたびにダッシュを繰り返す懸命なプレーで最後の守備機会を全うした。
そんな天才の今後については気になるところ。引退後は評論家として野球を勉強する予定だが、その前に釣り人としての活動が待っていそうだ。プロレベルであるゴルフが趣味であることは知られるところだが、前田智も「最近はできていないが息子とやっています」と話すほど釣りも大好きという。
そんな前田智にナインから“釣りオファー”が届きそうだ。釣り好きで知られる迎は「『お前は冷たいやつだ』と言われているが、なかなか都合が合わずに行くことができていない」と、引退すれば時間に余裕ができるだけに何としても実現させるつもり。
また、他の選手も「前田さんが当たり前にする話の中でも、すごく勉強になることがある。ご飯は無理でも釣りなら…」(ある選手)と天才といわれファンを魅了し続けた打撃理論やプロとしての心得を吸収するために“釣り会”の実現を熱望する。
試合後、目を潤ませながらのスピーチでは「故障だらけの野球人生でしたが、オーナーをはじめ監督さん、スタッフ、裏方の方々に手助けしてもらい、励ましてもらい、支えてもらいながら乗り切ることができました。広島で広島東洋カープで一途に野球をできたことを誇りに思います。支えてくれた全ての方々に感謝いたします。長い間、本当にありがとうございました」と締めくくった前田智。惜しまれながら波瀾万丈の野球人生に幕を下ろした。
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