国内でのAV制作本数は、ネット配信や裏ビデオまで含めると年間約3万5000本。1日に約100本もリリースされているといわれる。
しかし、それだけ世間にAVがあふれていても、自分の趣味・嗜好にピッタリあう作品はごくわずか。そんな悩みを持つ方に朗報がある。ついに「自分でオーダーメードAVを作れる」というサービスが登場したのである。
〈普段思い描いていたシチュエーションやコスチュームで(中略)あなたの妄想を完全再現し最高のオリジナルAVを制作致します〉
こんな謳い文句でサービスを行なっている、「バンビプロモーション」の担当者が語る。
「以前から“自分だけのオリジナルAVが作りたい”、という声が寄せられていました。ウチはモデルプロダクションですが、AV制作のノウハウもあり、自社のモデルもキャスティングできるので、今年3月に企画を立ち上げました。スタート当初から、問い合わせが殺到しています」
申し込みの大半は、同社所属の現役AV女優を指名して、自分が“男優”になってハメ撮りしたいと申し込んでくるケースだという。
同社所属の人気AV嬢をモデルに指名したという都内の40代男性がいう。
「妻とはできないプレイを色々と試してみようと、今から“脚本”を練りに練っています。相手をしてくれるのはGカップの巨乳のコですからね。自分のアソコをオッパイで優しく包み込んでもらう所をハンディカメラでどアップで映したい。あァ、想像するだけで興奮しますね」
一方でこんなオーダーも。
「“自分の彼女がプロの男優に犯されている作品を作りたい”、“妻をモデルにしたAVを撮りたい”という申し込みもある。自分の愛する人が出演する、自分だけのAVを作りたいという思いがあるようですね」(前出の担当者)
気になる制作費は「主観基本コース」(ハメ撮り)で20万円〜。企画や台本を用意して、プロが撮影してくれる「客観基本コース」(25万円〜)。モデルによって価格は変わってくる。パッケージ撮影なども行ない、市販品と同じ形で製品化してくれる。モザイク処理も同社が責任を持って行なうという。
最近では想定外の申し込みも来ている。前出の担当者が語る。
「中国、韓国、台湾、オーストラリアといった、海外からの問い合わせが多いのには驚きました。日本のAVの質の高さが海外でもウケているのは有名ですが、まさかここまでとは……」
※週刊ポスト2013年10月11日号