打撃のみならず、鳥谷がフルイニングで遊撃を守り抜くことが、チームの土台を支えている。ここまで失策はわずか4個でこのままなら遊撃に定着以降、最少。2年ぶりの2度目のゴールデングラブ賞に当確ランプだ。入団した2004年から同賞獲得を目標にしてきた。唯一、渇望してきた個人タイトルだ。
グラブのサイズは年々小さくなり、正確な捕球の精度は高まった。2月のWBC合宿では、井端(中日)や松井(楽天)と守備談義を交わし、刺激にした。1月に行う井口(ロッテ)らとの合同自主トレでは、守備のお手本を努める。井口が「トリのフットワークを近くで見させたい」と細谷(ロッテ)や李杜軒(リー・トゥーシェン=ソフトバンク)ら若手内野手を、ノックで同組に入れている。