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虚偽申請で訪問介護事業所の指定取り消しへ 神奈川県
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虚偽の更新申請で介護保険の訪問介護事業所の指定更新を受けたとして、神奈川県は24日、サンフォーレケアサービス(同県藤沢市)が運営する訪問介護事業所「街角のケア・南林間」(同県大和市南林間)の介護保険法に基づく指定を、11月1日付で取り消すと発表した。
県によると、同社は同法で常勤専従と定められた管理者がいないにもかかわらず、昨年10月、管理者を常勤専従として指定更新を申請していた。
事業所の商号を前身の有限会社から同社に変更した平成23年7月以降も、有限会社社長兼管理者の男性を管理者としていたが、今年6月の県の監査で出勤記録がないことが判明した。介護報酬の不正請求額は、この間の22カ月余りで約1億707万円。同社は「悪意はなく、管理者についての認識がなかった。週3日、半日程度出勤し、サービスに影響はなかった」と話しているという。
事業所は、同社の親会社が県内で経営する住宅型有料老人ホームの入居者を中心にサービスを提供しており、利用者数は6月時点で28人だった。同社への返還要求額は、保険者の大和市など県内6市と東京都世田谷区が算定する。