■Appleの終焉、そしてIT業界の終わりの始まり

http://anond.hatelabo.jp/20131004024851

つMac

完全無料ではないけど比較的安いよ(好みに合うかは別問題だが)

まあ多くの人が、追加要素を不要と判断すれば次期あたりから戦略を変えてくるだろう

それが受け入れられれば新たな標準になるというだけの話

そんなふうに考えていた時期が私にもありました。

10年近くMac OS Xユーザーだったのですが、これ以上のMacおよびMac OS Xのアップグレードを辞めようと心に誓っております。

理由はいくつかあります。

Macは昔のバージョンのOSに戻せない

まず、Lionで遭遇した数々のバグです。

これにより、LionにはWindows Meのような印象を持ってしまいました。

# 私はWindow Meは飛ばしたため、実際に使ったことはないのですが。

特にFinderに関するものは致命的で、作業中、ファイルをいくつか失うことがありました。

海外では原因の根幹が同じと思われる症例がいくつか見つかっており、公式フォーラムで討論されてました。

国内でも、その一部と思われる症状を指摘してる人がいましたが、こちらでは余り騒がれませんでした。

Finder、ファイル操作は、現代のOSの根幹だと思います。

WindowsのExplorerで同様のトラブルは、これまでの長い人生でありませんでした。

FinderがCarbonからCocoaベースになったからなのでしょうか、よく分かりませんが、ファイルを失った後はショックで、恐る恐るTerminalで作業したり、Midnight CommanderもどきやFDもどきを使ってました。

最近はないのですが、直ったのかどうかさえ分かりません。

ファイル損失の後、症状を再現しようとしたのですが、再現できたのは半々という感じで、再現できない半分が今でもモヤモヤしたままです。

あとフォーラムでTime Machine使えよ、という書き込みがありました。

あのとき、私はTime Machineを使ってなかったのですが、Time Machineを使わないとファイルの損失があっても保証できないよ、という態度であるならば感心しません。

私はSnow Leopardは最高に安定していたと思います。

# Windowsで言うと、Windows 2000を思い出します。

# Windows XPは長い時間サービスパックを当てまくって、ここまで安定した気もします。

しかし、私はSnow Leopardのノートをうっかり破壊してしまい、買い替えと共にLionユーザーに強制的にされました。

Macは買ったときにインストールされているMac OS Xのバージョンより古いバージョンのOSをインストールできません。

Lionのマシンを買ってきたら、Snow Leopard以前は入らない。

Mountain Lionなら、Lion以前は動きません。

アップルの商法は、強制的にハードを買い替えさせるものです。

そして、そのハードを買い替えるたびに、OSの更新を強制し、AppStoreやiTunes Storeで購入した一部のアプリが動かなくなり、買い替えさせられます。

iMacに大量の縦の輝線

あと、昔の話ですが、iMacの液晶に大量に縦の輝線が発生したことがありました。

保証期間を過ぎてしまっていたので、念のためサポートに電話したのですが、買い替えてくださいと言われました。

実は、保証期間を過ぎた後に、大量の苦情からリコールしてた時期もあったらしいので、それで念のためにかけたのですが、時既にお寿司。

で、ジャンクになるにしても、色々調べてみたのですが、まず、この問題の液晶は韓国LG製で、型番で調べたところネットで液晶だけ取り扱っているところもあるのですが、曰く付きなのは型番が同じでもコネクタなどの仕様が違うものがあるとのこと。

Appleがなんでこんなものを採用したのか、Appleのための特注品だったのか？

力技で直している日本人を一人ネットで見つけましたが、ちょっと曲芸っぽいfixに感心しつつ、諦めました。

あと、東京大学も私と同じiMacを学内環境に一括購入してたらしく、それもかなり酷い状況だったようです。

「ソフトはハードのオマケ」古典的ビジネスモデルに拘ったジョブズは正しかったが、ハードの価格は下がり続ける

ここまで苦情というか、私怨めいたものを書きましたが、ここからは一般論を書きます。

ジョブズはiPodを構想しているとき「音楽に金銭的な価値なんてない。無償で配ればいい」と言ったとか言わないとか。

結局、ジョブズが売りたかったものはハードウェアなんですよね。

京都の鏡面磨きのiPhoneとか、キューブ型のNeXTとか、花柄の旧iMacとか、そういうことだったようです。

だから、彼からすれば、iPhoneやiPod、Macシリーズの機体に比べれば、Mac OS XやiOSはお飾りというか、どうでもよかったのかもしれない。

むしろ、ハードウェアの芸術的な美しさを損なわないような画面が液晶に表示されるべきだと考えていたのではないでしょうか。

絶望的にかっこいい俺様のハードウェアを売りたくてやった。

OSであればどれでもよかった。

そう、NeXTSTEPでもBeOSでもね。(スティブ・ジョブズ)

しかし、彼の考えは正しかった。本当に正しかった。

iTunesストアを構想しているとき、ソニーミュージック以外には相手にされず、ソニーもAppleをなめていたのだと思うのですが、ジョブズの古典的、IBM的ビジネスモデル、「ソフトはハードのおまけ」は正しかった。

日本円で100円未満、もしくは無償で著名なアーティストの楽曲がバラ売りされ、アプリも単価は安く、Adobe Flashはなんだかんだ理由はつけても、結局は嫌がらせで動かさせない、PhoneGapのようなHTML+JavaScript+CSS的なアプリの速度も微妙という戦略は本当に正しかった。

しかし、これはITという業種の完全な終焉に向かっているのではないだろうか。

考えてみてほしい。

まず、大型計算機があり、ソフトはハードのおまけだったが、ハードは高価であり、付加価値もあった。コモディティ以前の世界だ。

しかし、時代は変わり、今度はハードがソフトのおまけになった。

WindowsやLinuxデスクトップが一時期流行した頃、ハードはIBM AT互換機というコモディティ化が進み、ソフトウェアが高価になったこともあった。

特にCG、映像関係は、今でも高い部類ではある。

しかし、ソフトの価格も段々下がっていく。

フリーソフト、オープンソース、安価なシェアウェアで置き換えられていく。

そして、時代は一周し、またまたソフトがハードのオマケになった。

# AppleはMacにAdobeに対抗したソフトウェアを買収し、安価で添付したこともあった。

# これにより映像制作環境は大幅にWindowsからMacに引き戻された。

しかし、ハードはバカみたいに安くなった。

そして、ソフトはもっともっと安くなっていく。

結論

もう、コンピュータなんてやめた方がいい。

子供はお外で元気に遊ぶべき。

あと、子供を産んでお金がなくなったら、自分をいじめてたDQNみたいなのと一緒の世界になっちゃうよぉ…、ふぇぇ…、とか増田に書いてあるのを読んだけど、多分これからはDQNの方が強い。

というか、既にそういう世界になってる。

ポール・クルーグマンは昔も今もそんなコラムを書いている。

時代は一周した。

今はDQNの、ヤンキーの時代なのだ。

DQNが、ヤンキーが、知的労働者を、情報弱者を、老人を、オタクを、食い物にする時代なのだ。

かつてDQNやヤンキーが地上を支配していた時代があった。

しかし、DQNやヤンキーの体は巨大化し、自分の身体動作や維持に過剰なエネルギーが必要になっていった。

一方、彼らの足下では知的労働者が生まれた。

彼らはスクールカーストという世界の底辺で、多くの仲間が踏みつぶされる中、小さく弱い立場でありながら果敢に生き延びていた。

そして、199X年、世界は知的労働にシフトした！

海は枯れ、地は裂け、あらゆるDQN、ヤンキーは絶滅したかに見えた。

しかしDQN、ヤンキーは死滅していなかった！

ひろゆきも、子供が生まれたら教育したくない、バカに育てたい、そうすれば自分が考えたり悩んでいるようなことを子供は考えないし、苦しまないからね、と言ったとか言わないとか。

正しい。

というわけで、これを最後まで読んでくれた紳士淑女の皆さんには、今週末はお近くの理髪店、美容院でモヒカン刈りにしてくることをお勧めしたい。

恐竜の時代が復活する前に備えて。

Appendix スティーブ・ジョブズと平沢唯の共通点

平沢唯は「ごはんはおかず」と力説した。

スティーブ・ジョブズは「ソフトはハードのオマケ」と主張した。

これは逆説的発想、水平思考が成功した一例である。

そして、平沢唯は天才的な才能がありながら、若くして自殺した。

スティーブ・ジョブズもオカルト的な自然主義が災いして早死にだった。

"good die young"である。

りっちゃんペロペロ

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