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2013年10月4日(金)

高濃度汚染水 海に流出

東電 傾いたタンクに過剰注水

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 東京電力は3日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で、汚染水貯蔵タンクから高濃度の放射能汚染水があふれて、外洋に流出したことを明らかにしました。

 2日朝から昼すぎにかけてタンクの周りを囲む堰(せき)にたまった水をタンクに回収する際、誤って過剰に注水したことが原因だとしています。タンクは、傾いた場所に設置されており、フタのすきまから漏えい。3日午後3時半ごろに止まったといいます。

 東電は、堰外へ流出した汚染水の量を430リットル(暫定値)と推定。タンクの汚染水からは、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質(全ベータ)が1リットル当たり58万ベクレル検出されました。堰内にもこぼれ落ちたとみられ、もともと雨水がたまっていたはずの堰内からも全ベータが同20万ベクレルという高濃度で検出されました。

 汚染水が堰外に流出した場所のそばには側溝があり、排水溝を通じて外洋につながっています。2日夜に排水溝で採取した水からも高い濃度が検出されており、東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は3日の記者会見で「側溝から海に出ていると考えている」と認めました。

 漏えいタンクは、敷地山側から海側に傾いた地盤の上に連結して並ぶ5基のうち、最も低い海側にあります。

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