加藤コミッショナー（右）をねぎらう様子の宮内オーナー

　プロ野球の臨時オーナー会議が２日、都内のホテルで開かれた。会議では統一球問題を調査した第三者委員会の最終報告書への対応を協議した他、すでに辞任を表明している加藤良三コミッショナーの後任問題について、２５日までに新コミッショナーが決まらない場合は、暫定措置としてオーナー会議議長であるオリックス・宮内義彦オーナーが代行を務めることが決まった。

　コミッショナーが兼務する日本野球機構（ＮＰＢ）の会長職については定款上、１２球団の関係者が兼務できないため、外部から代行の人選を進めることになった。

　会見に同席した加藤コミッショナーは「状況的にこれが私が出席する最後のオーナー会議。至らなかった点をおわび申し上げます。統一球問題に関しましてはプロ野球関係者、ファン、選手の皆々様にご迷惑をおかけした痛恨事であります」と語り、会場をしらけさせた。

　また、統一球問題に関する第三者委員会の最終報告については、各球団の疑問点が解消されず、追加調査の要望が出された。宮内議長は処分について「組織の問題。犯人を捜してけしからんという問題ではない」と明確にしなかった。