中村（左）を出迎える秋山監督。鷹軍団は誰もが「ＣＳで倍返し！」の意気込みだ

【デスクと記者のナイショ話】

　ソフトバンク担当記者：ロッテ、西武と２～４位を争っているソフトバンクで、ＣＳの合言葉として「倍返し！」を推す声が上がってます。

　デスク：今さら「半沢直樹」かよ…。ドラマは終わっちゃったし、そもそも巨人の秦コーチが昨年から頻繁に、その言葉を使っていたことはウチでも報じたじゃないか。

　記者：それくらい知ってますよ！　だけど球界での「倍返し」の本家本元はソフトバンク。７年前の２００６年に使っていたんです。

　デスク：７年前？

　記者：ソフトバンクは０５年にレギュラーシーズンを１位通過しながら、ロッテにプレーオフで負けて優勝を逃しました。それで翌年のロッテ戦限定のキャッチフレーズが「倍返し。」。テレビＣＭも作られました。単に「やられたらやり返す」という意味だけじゃありません。当時のロッテはバレンタイン監督。それで、ホワイトデーのマナーとして言われている「バレンタイン（デー）の３倍返し」が発想のヒントになり、加えて博多弁の語尾につく「～バイ」も掛けていました。

　デスク：昔のことは分かったよ。で、それをもう一度ってか。

　記者：はい。「今年はＣＳで今までやられてきた分の元祖・倍返しだ」って。今年、流行している言葉だから０６年当時を知らないナインにも分かりやすいし、ＣＳ対象の全チームに借りをつくったままですしね。ロッテには１０年にも３位から下克上をされていますし、西武にも０４年に、０５年ロッテと同じパターンで勝ち上がられています。もちろん、今季優勝の楽天にはシーズンの借りがあります。

　デスク：鼻息荒いな。

　記者：「半沢直樹」ばりに「今年こそ」ってことです。