アジアチャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）準決勝第２戦（２日、中国・広州）でＪ１柏は広州恒大（中国）に０―４と敗れ、２戦合計１―８でベスト４敗退が決まった。

　日本勢として２００８年に優勝したＧ大阪（現Ｊ２）以来のファイナル進出を目指したが、序盤から劣勢に立たされた。元日本代表ＧＫ菅野孝憲（２９）の好守も及ばず、初のアジア制覇とトヨタ・クラブＷ杯（モロッコ）出場はならなかった。

　敗因はどこにあったのか。エースの日本代表ＦＷ工藤壮人（２３）がこんな話をしていた。「最初がホームで後がアウェーという順番は、個人的にはやりにくいですね。今回も（決勝トーナメント１回戦の）全北戦ではホームが後だったし、やはり勝敗が決まる試合をホームでやったほうが雰囲気も味方にできるので…」

　組み合わせは厳正な抽選の結果で決まるが、第２戦をホームで戦えるチームが有利とされている。工藤の言う通り柏も第１戦を敵地で戦えていれば、心理的なストレスが軽減され、ここまでの大敗はなかったかもしれない。

　ただ、得点差を見てもわかるように、最大の敗因はやはり実力差だろう。全体的なチーム力をアップさせ、来季こそＪリーグ勢のアジア制覇を期待したい。

　もう１試合のＡＣＬ準決勝第２戦はテヘランで行われ、ＦＣソウル（韓国）がエステグラル（イラン）と２―２で引き分け、２戦合計４―２で決勝に進んだ。これで決勝のカードは「広州恒大―ソウル」に決まった。