「赤ゴジラ」の異名で広島時代の２００４年に首位打者を獲得した西武の嶋重宣外野手（３７）が現役を引退することになった。鈴木葉留彦本部長が２日に「昨夜、本人から引退の申し出があり了承した。首位打者を取ったこともある選手なので（引き際を）考えたのでは」と発表した。

　嶋は９４年に東北高からドラフト２位で投手として広島に入団。９９年に打者に転向すると０４年に首位打者となった。５５番の背番号から松井秀喜にちなんだ「赤ゴジラ」の愛称で人気を集めた。昨季途中、江草とのトレードで西武に加入したが、ケガに泣いた。今季も一軍に９試合の出場で打率１割４分３厘だった。

　嶋は今日３日に引退会見を行う。人望も厚く若手に慕われており、指導者として第２の人生を歩むことになりそうだ。