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国際
イスラエル首相、イラン単独攻撃を示唆
2013.10.3 00:33
【ニューヨーク=黒沢潤】イスラエルのネタニヤフ首相は1日、国連総会で一般討論演説し、イランの核兵器開発を阻止するため単独で軍事行動を起こす可能性を示唆した。
ネタニヤフ首相は、大量の原油を保有するイランが核開発を進めるのは「核兵器を開発するためだ」と主張。イランが地下の核施設やウラン濃縮用の高性能遠心分離器を保有しており、大陸間弾道ミサイル開発も進めているとして、「核兵器計画がイランにないという証拠を探すことの方が困難だ」と指摘した。
首相はまた、「核武装したイランに比べれば、核武装した北朝鮮の危険性もかすむ」と述べた上で、イランの脅威の度合いは「北朝鮮が50個存在しているのと同等」と強調した。
さらに、状況次第で「イスラエルは単独で立ち上がる」と述べ、単独の軍事行動も辞さない構えを強調。イランに対する経済制裁も継続するよう各国に求めた。
首相はイラン穏健保守派のロウハニ大統領について、「(地図からイスラエルは抹消されるべきだと発言した)アフマディネジャド前大統領とは色合いが違うようにみえる」と指摘。ただ、アフマディネジャド氏が「オオカミの皮をかぶったオオカミ」とするならば、ロウハニ師は「羊の皮をかぶったオオカミ」だと述べ、「ロウハニ師の言葉ではなく、イランの行動を注視せよ」と国際社会に訴えた。
一方、パレスチナ問題では、「イスラエル人とパレスチナ人の歴史的な和解の実現を模索している」としながらも、パレスチナ自治政府が「苦痛の伴う譲歩」の姿勢を見せていないと批判。その上で「私は(和平達成について)いかなる幻想も持っていない」と、冷徹に話した。
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