9月米企業人員削減数は前月比20%減、ヘルスケア部門は大幅増=チャレンジャー
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 雇用コンサルティング会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスが3日発表した9月の米企業による人員削減数は前月比20%減の4万0289人となった。ヘルスケア部門の削減数が前月の倍以上に増加したものの、全体としては減少した。
ただ前年同月比では19%増。1─9月の削減数は38万7384人となり、前年同期の38万6000人とほぼ並ぶ水準となっている。
ヘルスケア部門の削減数は8128人。政府の歳出削減を受け、前月の3163人から倍以上に増加した。
同社のチャレンジャー最高経営責任者(CEO)は、「高齢者向け公的医療保険制度(メディケア)と低所得者向け公的医療保険(メディケイド)の払い戻し削減に加え、政府の全般的な歳出削減策を受け、ヘルスケア部門では雇用の調整が起きている」と述べた。
金融部門の削減数は6932人。前月は3096人だった。
米議会で暫定予算案が不成立となったことで1日から一部の政府機関が閉鎖。労働省は4日発表予定の9月の雇用統計について、閉鎖が続いている場合は発表を延期するとしており、チャレンジャーなどの統計の重要性が増している。
チャレンジャーは、政府機関閉鎖は米経済見通しにはさらなる向かい風になる可能性があるものの、経済そのものに直ちに影響は及ばないとの見方を示した。
*米企業人員削減数に関するグラフィックはこちらをご覧ください。
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