UPDATE 2-ユーロ圏総合PMI9月改定値は52.2、2011年6月以来の高水準
(内容を追加しました。)
[ロンドン/ベルリン/パリ/ローマ/マドリード 3日 ロイター] - マークイットが3日発表した9月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)改定値は総合が52.2と、8月の51.5から上昇し、2011年6月以来の高水準となった。速報値の52.1からやや上方修正された。
9月のユーロ圏サービス部門PMI改定値も52.2で、8月の50.7から上昇。2011年6月以来の高水準となった。速報値は52.1だった。
受注の増加や雇用状況の改善が寄与した。
PMIは50が景況の改善・悪化の節目となる。
サービス部門PMIは引き続きドイツが好調。50を下回る水準が1年以上続いていたフランスとイタリアは50を上回る水準に回復した。
一方、スペインは前月の50を上回る水準から49.0に後退した。
マークイットのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「9月に景況改善の度合いが加速したことは第4・四半期にとってプラスの材料だ」と指摘した。
ただ、ユーロ圏はまだ危機を脱していないとも述べ、「イタリアで生じた政局不安は、回復がとん挫する可能性がまだ十分あることを示している」と警告した。
製造業とサービス部門の労働市場の状況を示す総合PMIの雇用指数は49.7と、前月の48.4から上昇し、2012年1月以来の高水準となった。
ウィリアムソン氏はPMIデータについて、第3・四半期の域内総生産(GDP)伸び率0.2%程度に相当するとしている。
以下は各国別のPMI。
9月 9月速報値 前月 <ユーロ圏=マークイット発表> 総合PMI指数 52.2 52.1 51.5 サービス部門PMI指数 52.2 52.1 50.7
<ドイツ=マークイット発表> 総合PMI指数 53.2 53.8 53.5 サービス部門PMI指数 53.7 54.4 52.8
<フランス=マークイット/CDAF発表> 総合PMI指数 50.5 50.2 48.8 サービス部門PMI指数 51.0 50.7 48.9
9月 前月
<イタリア=マークイット/ADACI発表> サービス部門PMI指数 52.7 48.8
<スペイン=マークイット発表> サービス部門PMI指数 49.0 50.4
<英国=マークイット/CIPS発表>
サービス部門PMI指数 60.3 60.5
© Thomson Reuters 2013 All rights reserved.
「大転換」、残るはドル大幅高
今年の取引テーマに挙がっていた4種類の「ビッグローテーション」のうち、3つが見事に実現。残るは米ドルの大幅上昇だ。
記事の全文 | 特集ページ