UPDATE 2-米新規失業保険申請件数は30.8万件に増加、労働市場の改善傾向は変わらず

2013年 10月 3日 23:28 JST
 
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(エコノミストのコメント、市場の反応を追加しました)
    [ワシントン 3日 ロイター] - 米労働省が3日発表した9月28日までの週の
新規失業保険週間申請件数は30万8000件と、前週から1000件増加した。ただ、
昨今のリセッション(景気後退)以前の水準にとどまっており、労働市場が引き続き改善
していることを示している。
    市場予想は31万3000件だった。
    米政府機関の一部閉鎖で、4日に予定されていた9月の雇用統計を含む経済統計の発
表が延期される見通しのため、米景気の足元の状況を示すデータが今週は新規失業保険申
請件数などに限られている。
    申請件数は今年に入って低下傾向にあり、最近では、2007─09年のリセッショ
ン以前の低水準となっていた。
    ただ、企業はこのところ新規採用をやや控えるようになっており、エコノミストの多
くは、失業保険申請件数が依然雇用増加のペースを明確に示しているかについては懐疑的
に見ている。
    
    パンセオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、イアン・シェファードソン氏は今
回の統計について、「雇用統計の数字が同様の状況を示してくれさえすれば良いニュース
だ」と述べたうえで、申請件数は少なくとも、新規採用の若干の加速と一貫性のある内容
だと指摘した。
    申請件数は振れが大きい統計でもある。ただ、労働省のアナリストは今回の統計に異
常値はないと述べた。
    4週間移動平均は3750件減の30万5000件と、2007年5月以来の低水準
となった。
    政府機関の一部閉鎖が影を落とす中、市場はこの統計にほとんど反応をしていない。
閉鎖が長引けば、失業保険申請件数にも悪影響が出る可能性がある。
    9月21日までの週の受給総数は292万5000件と、前週の282万1000件
から大幅に増加した。労働省のアナリストによると、カリフォルニア州がシステム更新で
未処理となっていた申請を処理したことが増加の要因。
    
    詳細は以下の通り。
    
  (失業保険・Rは修正値)
  日付までの週  申請件数  4週間移動平均   受給総数    受給者比率(%) 
    
   09/28/13       308,000       305,000             N/A         N/A
   09/21/13       307,000-R     308,750-R     2,925,000         2.3
   09/14/13       311,000-R     315,250-R     2,821,000-R       2.2
   09/07/13       294,000       321,750       2,788,000         2.1 
   08/31/13       323,000       328,750       2,815,000         2.2  
   08/24/13       333,000       331,750       2,944,000         2.3   
   08/17/13       337,000       330,500       2,994,000         2.3    
   08/10/13       322,000       332,500       3,003,000         2.3
    
  エコノミスト予想
    申請件数: 313,000
    受給総数: 2.810 mln
 
 
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