米新規失業保険申請件数:30.8万件、増加幅は予想を下回る
10月3日(ブルームバーグ):先週の米新規失業保険申請件数は増加したものの、増加幅は市場予想を下回った。
米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数 (季節調整済み)は30万8000件に増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は31万5000件への増加だった。前週は30万7000件に修正(速報30万5000件)された。またシステム更新の影響を受けていたカリフォルニア州で未処理分の手続きが進んだことから、継続受給者数が大幅に増加した。
マリア・フィオリニ・ラミレス(ニューヨーク)の米国担当チーフエコノミスト、ジョシュア・シャピロ氏は「失業保険申請の統計は(雇用統計など他の統計よりも)ずっと強いシグナルを発している」と指摘。その上で、「企業体質は強化されているが、通常ならこのような水準の失業保険申請と足並みをそろえる雇用が見られない」と述べた。
労働省の当局者は統計発表時に、予算が失効している間は失業保険申請以外の業務や調査は全て停止されるとあらためて説明した。
また別の当局者はこの日、自宅待機となった連邦政府職員による失業保険申請が今後数週間の統計に反映されることはないと述べた。これらの申請は別のカテゴリーに分類され、通常の失業保険申請件数の統計には影響しない。
失業保険の継続受給者数 は9月21日までの1週間で10万4000人増えて293万人だった。
原題:Jobless Claims in U.S. Rose Less Than Forecast Last Week(2)(抜粋)
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更新日時: 2013/10/03 23:03 JST