9月ユーロ圏サービス業活動、見積もり以上に拡大-景気回復で
10月3日(ブルームバーグ):ユーロ圏サービス業の9月の経済活動は当初見積もり以上に拡大した。域内経済が過去最長のリセッション(景気後退)から4-6月(第2四半期)に脱し、成長回復が進んだことが背景。
英マークイット・エコノミクスが3日発表した9月のユーロ圏サービス業景気指数(改定値)は52.2と、先月23日発表の速報値(52.1)から上方修正され、8月の50.7から上昇した。同指数は活動拡大・縮小の分かれ目となる50を2カ月連続で上回った。
ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、ユーロ圏の7-9月(第3四半期)域内総生産(GDP )は前期比0.2%増のもよう。第2四半期は同0.3%増だった。別の調査によると、失業率は年内に12.3%でピークに達し、15年には12%に低下すると予想されている。
マークイットのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は発表資料で、「ユーロ圏は決して危機を脱していない」と指摘。「成長はまだ緩慢で、景気指数はわずか0.2%程度の7-9月GDP成長ペースに即している。イタリアに見られた政局不安は、景気回復が妨げられる余地がまだ大きいことをあらためて気付かせるものだ」と語った。
1日発表されたユーロ圏製造業景気指数改定値は51.1で速報値と一致し、3カ月連続の活動拡大を示したものの、8月(51.4)からは低下した。この日の発表によると、サービス業と製造業を合わせた総合景気指数(改定値)は52.2。これも速報値52.1から上方修正された。8月は51.5だった。
原題:Euro-Area September Services Output Expands More ThanEstimated (抜粋)Eurozone September Final Services and Composite PMI(Table)(抜粋)
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更新日時: 2013/10/03 18:03 JST