できごと【関西の議論】「便所の落書き」「衰退の象徴」メディアこきおろす橋下市長の“苛立ち”と“距離感模索”+(2/4ページ)(2013.10.1 07:00

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できごと

【関西の議論】
「便所の落書き」「衰退の象徴」メディアこきおろす橋下市長の“苛立ち”と“距離感模索”

2013.10.1 07:00 (2/4ページ)west政治
首相官邸での一場面。情報発信力の強さが売り物でもある橋下徹氏だけに、メディアに“囲まれてナンボ”。ところが最近はメディアへの反発を強めているようで、その「距離感」が変わってきているようだ

首相官邸での一場面。情報発信力の強さが売り物でもある橋下徹氏だけに、メディアに“囲まれてナンボ”。ところが最近はメディアへの反発を強めているようで、その「距離感」が変わってきているようだ

 こうした毎日新聞への強い批判は数カ月前から目立つようになった。5月に「会議中に居眠りしている」と報道され、「目をつぶりながら議論を聞いていた。会議のときは寝ない」と激怒。8月末に大阪市内で開かれた政治資金パーティーでは、こう挑発した。

 「毎日新聞はとにかく橋下憎し。便所の落書きみたい」

「橋下嫌いの幹部が広告掲載をキャンセルした」

 毎日新聞批判を繰り返す橋下氏だが、報道各社全体に対する態度も硬化。8月末の政治資金パーティーは報道陣に非公開で開催した。橋下氏は平成20年2月の大阪府知事就任後、毎年パーティーを開催しているが非公開とするのは初めてのことだった。

 発端は5月に起きた慰安婦発言騒動。橋下氏は「メディアは一文だけを切り取る。大誤報をやられた」などと述べ、国内外からの批判の原因は報道の仕方にあると主張。言葉の解釈などをめぐり報道陣と論戦となり、興奮した橋下氏が一時的に登退庁時などの「囲み取材」対応を打ち切る事態にまで発展した。

 そして維新の退潮ムードが鮮明になった9月29日投開票の堺市長選では、橋下氏は同日、朝日新聞記者の取材拒否を表明。市長選にからむ政党広告の掲載が直前に拒否されたことを理由にあげ、内部告発の情報として「橋下嫌いの幹部が強引にキャンセルしたと聞いた」と述べた。

朝日は「いくども掲載、選挙広告の恐れ」…橋下氏は「恣意的だ」

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堺市長選で西林克敏氏の落選を受け、事務所に姿を見せた橋下徹氏=9月29日午後8時8分、堺市堺区
堺市長選で大阪維新の会公認候補が敗れ、記者会見で浮かない表情を見せる橋下徹氏=9月29日午後、堺市堺区

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