できごと【関西の議論】「便所の落書き」「衰退の象徴」メディアこきおろす橋下市長の“苛立ち”と“距離感模索”+(1/4ページ)(2013.10.1 07:00

  • [PR]

できごと

【関西の議論】
「便所の落書き」「衰退の象徴」メディアこきおろす橋下市長の“苛立ち”と“距離感模索”

2013.10.1 07:00 (1/4ページ)west政治
首相官邸での一場面。情報発信力の強さが売り物でもある橋下徹氏だけに、メディアに“囲まれてナンボ”。ところが最近はメディアへの反発を強めているようで、その「距離感」が変わってきているようだ

首相官邸での一場面。情報発信力の強さが売り物でもある橋下徹氏だけに、メディアに“囲まれてナンボ”。ところが最近はメディアへの反発を強めているようで、その「距離感」が変わってきているようだ

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が、メディアへの反発を強めている。特にやり玉にあげられているのは毎日新聞。同紙の企画構成に「衰退の象徴」と“いちゃもん”をつけ、記事についても「便所の落書きみたい」とこき下ろす。同紙に限らずメディア全体への怒りは維新の退潮ムードが広がる中でエスカレート。大阪維新の会の候補者が落選した堺市長選での広告掲載をめぐり、朝日新聞の取材拒否を打ち出す事態に発展した。一方で大阪都構想をめぐる議論では自らの主張を伝えるような報道をメディアに依頼する一幕もあり、敵意を向けながらも政策発信のツールとして活用する「橋下流メディア戦術」を展開する。

「一記者が偉そうに」

 「毎日新聞の『記者の目』はやめたほうがいい。一記者が偉そうに。論説委員みたいに」。9月10日朝、橋下氏は市役所で記者団相手に集団的自衛権に関する質疑応答を続ける中、おもむろに毎日新聞批判を開始した。

 同日付の朝刊に掲載された「記者の目」は集団的自衛権をテーマに社会部記者が執筆し、集団的自衛権行使を「違憲」から「合憲」へとする解釈変更の考え方を疑問視する内容になっている。

 橋下氏は「論説委員が言っていることが全部正しいとは思わないが、記者の中で切磋琢磨(せっさたくま)してそれなりの人が論説委員になっている」と持ち上げながら、「論説委員でもない記者が堂々とあんなにスペースをとって論じているなんて、毎日新聞の衰退の象徴だ」とまくし立てた。

きっかけは「橋下氏、会議中に居眠り」「橋下嫌い掲載拒否」

このニュースの写真

堺市長選で西林克敏氏の落選を受け、事務所に姿を見せた橋下徹氏=9月29日午後8時8分、堺市堺区
堺市長選で大阪維新の会公認候補が敗れ、記者会見で浮かない表情を見せる橋下徹氏=9月29日午後、堺市堺区

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2013 The Sankei Shimbun & Sankei Digital