韓国の祝日である3日午前、檀君4345周年開天節を祝うイベントが全国各地で開かれた。
開天節は紀元前2333年、檀君起源元年10月3日に、韓国人の始祖とされる檀君が最初の民族国家檀君朝鮮(古朝鮮)を建国したことを記念する日だ。
高句麗、百済、新羅の時代から収穫された穀物を神に捧げて感謝する行事として10月は重視されてきたが、檀君の思想は1900年に羅喆(弘巌大宗師)を中心とした大倧教が開天節と名付け祭事を行うようになり、後に祝日として制定された。
朝鮮人の檀君を根に置いた民族意識は、36年間の日本統治期間、抵抗と独立運動のよりどころとして作用し、各地に散らばった朝鮮民族を一つに束ねた。解放後は、韓国と北朝鮮に分断されたが、韓国は民族意識を継承するために、開天節を祝日としている。
この日、世宗文化会館大劇場で行われた第4345周年開天節慶祝式で、チョン・ホンウォン首相は「対話と妥協、配慮とコミュニケーションで社会を統合された先進共同体に作り上げることが、広く人間を利するという弘益理念だ」と強調し、「社会における葛藤の水準が深刻で恥ずかしい」と言いながら、「積極的なコミュニケーションと現場中心の管理を通じ、社会葛藤の構造を解消するため最善を尽くす」と表明した。
一方、ソウル社稷壇、ソウル光化門、京畿道江華島摩尼山、江原道太白市の壇君聖殿でも開天節を記念したイベントが開催された。
写真提供:太白市