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また汚染水漏れ 一部は海に流出か
10月3日 5時9分

また汚染水漏れ 一部は海に流出か
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東京電力福島第一原子力発電所で2日夜、山側にあるタンクから汚染水が漏れ、下のせきにたまった水から、ベータ線と呼ばれる種類の放射線を出す放射性物質が1リットル当たり、20万ベクレルという高い濃度で検出されました。汚染水の一部はせきの外に出て、海に流出しているおそれがあり、東京電力で対応を急いでいます。

2日午後8時すぎ、福島第一原発4号機の南西側にある汚染水をためるタンクの1つで、上部から水が漏れているのを作業員が見つけました。
このタンクを囲うせきの水を測定したところ、ベータ線と呼ばれる種類の放射線を出す放射性物質が1リットル当たり、20万ベクレルという高い濃度で検出されました。
東京電力によりますと汚染水はタンクの鋼鉄製の天板と側面の板との隙間から漏れていましたが、地上から5メートル余りのタンクの側面にある点検用の通路がせきの外側に張り出していて、これを通じて汚染水がせきの外に出ていました。
タンクから漏れた量やせきの外に達した量は分かっていません。
東京電力はこのタンクから200メートルほど離れた海に汚染水が流出しているおそれがあるとして、海に通じる排水溝に土のうを積むなど流出防止を急いでいます。
この問題について東京電力は国の規則に基づく報告を行い、原子力規制委員会は周辺の土の回収や海につながる排水溝の水を速やかに分析することなどを指示しました。国の規則に基づく報告はことし8月、別のタンクから汚染水300トン余りが漏れたとき以来です。まとまった雨が降った2日は別のタンクを囲うせきからも23トンの放射性物質を含む雨水が周辺にあふれ出して、せきの水からベータ線という種類の放射線を出す放射性物質が1リットル当たり、15ベクレル検出され、雨が降った際のもろさが改めて示された形です。

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