殺人:容疑で父?逮捕 男児を川底にたたきつけ 京都
毎日新聞 2013年10月03日 20時27分(最終更新 10月03日 21時52分)
3日午後4時40分ごろ、京都府綾部市梅迫町の住民から「30歳くらいの男と子供が窓ガラスを割って空き家に入った」と110番通報があった。京都府警綾部署員が駆けつけたところ、約100メートル離れた八田川(やたがわ)の川べりで、男が幼い男児の足を持ち、川底にたたきつけているのを発見。署員らが、逃げようとした同府城陽市寺田在住の男(34)を取り押さえ、殺人未遂容疑で逮捕した。男は男児を「自分の息子だ」と話しているという。
川は水深10センチほどで、男児は頭を強く打ち、綾部市内の病院に運ばれたが死亡が確認された。同署は容疑を殺人に切り替えて捜査している。
同署によると、男は奇声を上げたり、暴れたりし、意味不明のことを話しているという。死亡した男児は2歳くらいで、おむつ姿だった。男は2歳の長男と妻の3人暮らし。長男の所在が確認できないという。
この事件の直前、現場近くの国道27号で車とトラックが接触する事故があり、車を運転していた男が子供を抱きかかえて逃走したという。府警が関連を調べている。
男が取り押さえられた現場近くに住む男性(66)は「男は力が強そうで、暴れて手足を振り回していた。うちにも幼い孫がいるので怖かった」と話した。【佐藤孝治、鈴木健太郎】