October 03, 2013

午前は汗ばむ晴天、午後は下り坂。驟雨と降温。

2013100306東京実況13100303ASAS
異例の高高度場予想
 みなさま、こんにちは。昨夜21時起算の週間予報支援図を引用したのは、旬間の高度場を見比べて戴く目的からです。アリューシャン付近に位置する500Z正偏差コア(高高度・高温)は来週前半には日本海北部まで西進。また、カナダ沖の北東太平洋と北欧付近にも正偏差コアが予想されて、北半球高中緯度連携した循環場のトレンドであることが窺えます。これらの狭間は負偏差場(低高度・低温)ですが、北東アジアでは今期間、亜熱帯高気圧勢力が一時期シベリア寒気をより北へと追い遣る構図です。

fxxn519_r201310022100週間予報支援図
 まだ台風予報に未確定部分も多く、北進か西進か微妙な面はあるものの、趨勢としてはT1323は南西諸島を南東⇒北西へ通過後、東シナ海⇒華中・華南へ向かうとするメンバーが主流です。マリアナ東方海域のTDがT1324に昇格し、130E帯を北上後、来週半ば九州付近に達する予想が見えます。
 日本付近の温度場は、北海道で極度の正、西日本南西部も相当の正、中部・東日本・東北も偏差+4度前後。高温記録を塗り変える地点が多発しそうです。
 関東地方では週内は高気圧張り出し北偏、潜在的な南岸前線影響から、昼間はさほど高温にはなりません。が、夜間冷却は殆どないことから、他の大部分の地方同様に日平均気温ではかなり高い状況が続き、週明けは一時的に地上気圧配置に南高成分が出る可能性もあって、そうなるとTx30度超が発現するかも知れません(850T予想値は12〜15度範囲。机上計算ではTx30度が高限あたり)。

 目先は南北に立った鋭いトラフ通過局面。60N140E付近では500T−36〜−39度、850T−12度を伴い、沿海州まで寒気に覆われています。津軽海峡以北に850T−0度以下が進入。北海道の高地に雪を見舞う見通しです。東日本へは迂回した北東風が午後以降、進入開始。午前まで残留する高温塊との境界は平野部を南西進し、各地に驟雨を見舞いそうです。それまでTx29度前後。午後は急に雲行きが怪しくなって急降温を伴い、明日にかけてひえびえした曇雨天。伊豆諸島では遥か遠いT1323の前面を吹き上がる暖湿流影響が強ければ降水量が纏まる可能性も否定できません。

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この記事へのコメント

5. Posted by 関東限定異常低温   October 03, 2013 19:34
拾月肆日金旺日且伍日土旺日郄氣壓北偏之北東流因関東限定不翎且異常低温、
東海北陸以西翎之夏日乃至真夏日、東北々海道爽快睛之平年大幅上、
関東限定不翎且霧雨模様之異常低温。
4. Posted by KY   October 03, 2013 18:33
国内の真夏日連続記録

☆南大東島116日(2013/6/9〜10/2)

南鳥島115日(1995/6/20〜10/12)

*南西諸島
南大東島の自己ベスト103日(2006/6/16〜9/26)
宮古島97日(1998/6/13〜9/17)、(1971/6/10〜9/14)
名護90日(2009/7/5〜10/2)
名瀬86日(2006/6/20〜9/13)

アメダス、安次嶺104日(2009/6/21〜10/2)
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*本土
熊本89日(1894/6/13〜9/9)
神戸76日(1994/7/2〜9/15)
大阪75日(1994/6/29〜9/11)
奈良75日(1994/7/1〜9/13)
和歌山75日(1994/7/1〜9/13)
広島73日(1994/7/1〜9/11)
高松72日(2000/6/30〜9/10)
多度津72日(1942/7/5〜9/14)

東京40日(2004/7/6〜8/14)

何と、昨日「真夏日連続の国内記録」が更新されました。意外な大記録です。南大東島の今日のTxは28.8℃で南鳥島の記録を1日上回ったところで止まりました。名古屋は昨日の真夏日年間に数86日で1933年と1位タイです。あと1日あれば80年ぶりの更新となります。また東京の夏日も1999年の記録131日にあと3日と迫っています。
これからの残暑で記録更新の可能性が高まっています。階級別の年間日数記録は追い込みの時期です。まだ、夏は続いているのです。今夏の最終結果は11月になってやっとまとめができるでしょう。

3. Posted by なませ   October 03, 2013 14:05
高めフラグをたてるなんて、珍しい。
2. Posted by 信長   October 03, 2013 12:45
 北西の風がやや強めに吹いている亀山市東部です。東海地方全般に昨日ほどでは無いですが高温に見舞われていて、3日連続の真夏日となっている地点も多そうです。
 当地では、鈴鹿の山から涼しい空気が漏れ出ているのでしょうか、強い日差しのわりには気温があまり上がっていません。

 地上の暑さ以上に、上空の気圧配置は高温側へ狂っているようです。この狂いを年内に逆方向の低温側に相殺したいところですが、あまりにも高温側が強くて長期間なので、相殺するレベルの寒気が来たら災害になりそう。あきらめます。

 10月上旬の気温がどれほど記録的になるか、過去と比べるのが今から恐ろしいです。
1. Posted by 季節   October 03, 2013 10:24
すいません、記事もコメントもほとんど読んでいませんが、暖かい10月となりそうですね。寒極値をことさら示威したくなる気持ちもわかりますが、なかなか現実は厳しいようですね。ライブドアブログが将来あればの話ですが、あの暖気・寒気は何だったのかと、振り返る余裕が来ることを祈るだけです。

【実に珍しい展開】  管理人です。いつもありがとうございます。低極値ですか? とりたてて強調しているつもりはありませんよ。ただ、関東地方視点では寒さの原因であるシベリア寒気団は140E沿いストン南下があると気になり、オホーツク冷湿気団は一年中目配せせざるを得ないということはあります。台風に代表される熱帯気団の影響は33N付近まで北上した段階でフィルターがかかるような、ちょっとした距離感はあります。東海道以南の太平洋岸へのふるまいと同一視まではできない気持ちです。
 サブハイの伝播は東⇒西への方向性は年中行事ながら、今般、シベリア寒気団を奥地へ退却させるような張り出しをこの時季に見せること自体、実に珍しい展開だと思います。先走るとまた色々言われそうですが、筆者はトレンドとしての地球寒冷化は開始していると見ています。端境期の極端な現象が発現しやすくなって感じられる本能的な捉えです。
 ライヴドアブログのサービス存続期限までは計り知れません。が、当ブログは与えられた全容量の十分の一もまだ使っていないことにはなっています。

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