日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で九州場所(11月10〜24日、福岡国際センター)の番付編成会議を開き、西幕下4枚目の肥後ノ城(28)=木瀬=の新十両昇進を決めた。琴弥山と木村山の再十両も発表された。
東京都墨田区の木瀬部屋で師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)同席で記者会見した肥後ノ城は、日体大を卒業後に地元・熊本市でジムのインストラクターをしていた脱サラ力士。
2007年九州場所前に、木瀬部屋の力士で熊本農高の先輩と再会し受検を決意。11月5日が誕生日。「決めたのは新弟子検査(11月1日)の10日前だった。相撲をやっていたら、とかタラレバを言いたくなかった」と、23歳未満の年齢制限直前で角界に飛び込んだ。
「脱サラしてまで入って、上がれずに帰りたくなかった。故郷に錦を飾るじゃないけど、十両として帰ることができてうれしい」
主将を務めた日体大では3年でインカレ3位が最高。妙義龍ら幕内で活躍する力士も刺激になった。「思い出十両と言われないように頑張りたいです。自分の相撲を見て元気になってほしい」と抱負を口にした。 (岸本隆)
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