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5・15 J誕生20年 ラモス氏に聞く 満員の国立「幸せ感じた」(6月3日)
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【大リーグ】パイレーツ、21年ぶりPS勝利 本拠地新規記録4万人超が後押し2013年10月3日 紙面から ◇ナ・リーグWCゲーム パイレーツ6−2レッズまだまだすすむ パイレーツ!! パイレーツは1日、地元ピッツバーグでのレッズとのワイルドカード(WC)ゲームを6−2で勝利。“一発勝負”を制し、21年ぶりにポストシーズン(PS)での白星を収めた。投げては先発左腕フランシスコ・リリアーノ(29)が7イニング4安打1失点と好投し、打ってはラッセル・マーティン捕手(30)が2発のソロを放った。超満員の観客を味方につけた“海賊”たちは、3日に敵地セントルイスで開幕するカージナルスとの地区シリーズに臨む。 20年間の思いが爆発した。7658日ぶりにパイレーツがPSの勝利を決めた瞬間、球場新記録となる4万487人観衆を飲み込んだ本拠地PNCパークは、地鳴りのような大歓声に包まれた。何発も花火が上がり、観客席で「WE ARE BACK(俺たちは戻ってきたぞ)」の応援ボードが揺れる。歓喜の輪の中で、ハードル監督は顔を真っ赤にして万歳した。 「まだ道は続く。まだ野球ができる」。米複数メディアによれば、指揮官は涙目でつぶやいた。 昨季まで米4大スポーツワーストの20年連続負け越し記録をつくった弱小軍団の姿はなかった。先発マウンドで仁王立ちしたのは、今季16勝でチーム勝ち頭の左腕リリアーノだ。副鼻腔(びくう)感染症を患いながら、最速96マイル(約154キロ)の直球に加えて140キロ前後のスライダーとチェンジアップを低めに集め、3回までパーフェクト投球。7イニングを1失点に抑え、「すごく落ち着いていた。入れ込みすぎないように、1年間やってきたのと同じように投げられた」と会心の笑みを浮かべた。 打線も奮起した。マーティンはソロアーチを2発。PSでのマルチ本塁打は132年の球団史でも42年ぶり2人目で「ファンが打たせてくれた。こんな大歓声は経験がない」と感謝した。2回にはベテラン、バードが左翼席に先制弾。「36歳のPS初打席で本塁打」は最年長記録となり、「信じられない。実際にプレーしてみて、ポストシーズンは野球人生でも最高だ」と感激した。 「スポーツの街」と言われるピッツバーグ。この21年、NHLのペンギンズはPSで100試合を、NFLのスティーラーズは同29試合を戦った一方で、パ軍はゼロだった。だが、もう蚊帳の外ではない。ピッツバーグで生まれ育ち、7歳のPS勝利を鮮明に覚えているというウォーカーは「この街にとって特別な勝利だ。でも、本当に特別なのは、まだこれが始まりだと感じることさ」。21年ぶりの大航海。次なる獲物を血祭りに上げるべく、“海賊”は手ぐすね引いている。 PR情報
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