阪神が中日を戦力外となった川上憲伸投手(38)の獲得調査に乗り出す。今季はわずか1勝に終わったが、メジャー時代を含め、通算124勝を誇る実績の持ち主。川上は現役続行の意欲を示しており、開幕出遅れの原因となった右肩の状態などを精査して、問題なしと判断すれば、獲得に向けて動き出す。
阪神が国内FA権を取得した中日・中田賢に続いて、中日から戦力外通告を受けたことが明らかになった川上の獲得調査に乗り出す。
今季は右肩痛で出遅れた。来年6月には39歳を迎えるが、右肩の不安が一掃されたこともあり、中日の入閣要請を断り、現役続行に強い意欲を見せている。
「先発投手の整備はオフの重要課題」と球団関係者は話しており、能見、藤浪、メッセンジャー、スタンリッジの4本柱に次ぐ、先発5、6番手の確立が急務で、覇権奪回には欠かせぬファクターとなっている。
阪神サイドとしては今後、懸案事項のひとつでもある右肩の状態などを十分に精査し、既存戦力と比較した上で、来季の戦力になると判断でき次第、正式獲得に向けた次のアクションを起こすことになる。
先発投手では中田賢と川上を軸とした獲得調査を進行させる。ストッパーに関しては、韓国・サムスンの呉昇桓(オ・スンファン)で一本化を図っており、今後も調査活動を継続させていく方針だ。野手では、2度の渡米で中村GMが視察、リストアップした新外国人選手の絞り込み作業を進めている。
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