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ガソリン缶の蓋に飛んだ形跡なし…福知山爆発京都府福知山市の花火大会会場で観客ら57人が死傷した爆発事故で、爆発の原因となったガソリン携行缶の給油口の蓋に目立った損傷がないことが、捜査関係者への取材でわかった。火元の屋台店主でとび職の渡辺良平容疑者(38)(2日に業務上過失致死傷容疑で逮捕)は、蓋が自然に外れて飛んだと供述しているが、府警の実験で、缶内部の圧力の高まりで蓋が飛んだ場合、内側のネジ部分に傷が付くことが判明。府警は、渡辺容疑者が自ら蓋を開けたことを示す状況証拠とみて重視している。 捜査関係者によると、蓋は直径6センチのアルミニウム合金で、携行缶の給油口部分に回して装着させるタイプ。事故後、現場で缶から外れた状態で見つかったが、特段の損傷はなかった。 これまでの調べでは、目撃証言から、携行缶は事故当日、炎天下の屋台裏に4時間以上置かれ、外気温や発電機の排ガスの熱で内圧が高まっていたとされる。渡辺容疑者は、過去に副業で複数回、屋台を出し、昨年の花火大会にも出店していたといい、府警は、渡辺容疑者が携行缶や発電機の取り扱い方法を把握していたとみているが、事故当日は、缶の調整ネジを緩めて内圧を下げる操作を怠って漫然と蓋を開けたため、ガソリンが噴出し、爆発に至ったと判断している。 一方、渡辺容疑者は調べに「携行缶を動かそうとしたら蓋が飛んでいき、ガソリンが噴き出した」と供述し、自分で蓋を開けたことによる過失を否定している。 しかし、府警が、内圧の高まりで蓋が自然に飛んでいく状況を実験で再現したところ、蓋を締め付けて固定する内側のネジ部分に衝撃などで傷ができたという。 また、複数の携行缶メーカー関係者は読売新聞の取材に対し、蓋が緩んでいた場合、気化したガソリンが隙間から自然と抜けて内圧は下がるため、ガソリンが噴出するような事態は考えられないとし、逆に、蓋がきちんと締まっている時に、内圧の高まりで蓋が外れるようなことが起きた場合は「手が吹き飛ぶほどの衝撃で、ネジ部分などに大きな傷が付くはず」と証言。ただし、「構造上、蓋が自然に飛ぶことは、まず、あり得ない」と話している。 府警は、渡辺容疑者が缶の蓋を開けた途端にガソリンが噴出したとの目撃証言も複数得ており、蓋は渡辺容疑者自身が外したとみて、爆発直前の状況などをさらに詳しく調べる。 (2013年10月3日 読売新聞)
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