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【助けて下さい-子供性被害の現場から(上)】児童ポルノ事件 借金…「やめられなかった」
■借金…「やめられなかった」
「小さい水着を用意され、わいせつなポーズをとることを強要された。怖くて断れませんでした」
◆つり上がる報酬
かつてジュニアアイドルとして活躍していた小川未菜さん(20)は、中学生のときに複数受けた性的被害についてこう話す。
母親に勧められ、幼い頃に経験したジュニアアイドルの活動を再開した矢先のことだった。DVD制作会社や出版社、写真家などの主催者から撮影会の様子をブログで発信することを口止めされたこともあった。
通っていた中学校に事実が知れ、「AV女優」といじめられた。不登校になり、何度も母親に「やめたい」と打ち明けた。しかし、借金などで、母親は「家計が苦しい。生活できなくなる」と言い、やめられなかった。母親は、未菜さんがアイドルを続けることを望んだ。「どんどん新しいアイドルも増えてきている。今、中途半端にやめてしまうと後悔することになる」
1回の撮影会の報酬は数十万円。きわどいポーズをとれば値段はつり上がる。だが、預金通帳は母親が管理。お金がどう入ってくるかは知らなかった。小川さんは結局、高校にも行けず、勉強することすらできなかった。
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