日英などの国際研究チームは30日、水月湖(福井県)の湖底に堆積した地層である年縞(ねんこう)が、過去5万年以内に起きた地震や噴火などの年代を決める世界標準の物差しに選ばれたと発表した。洪水などの頻度を調べることにより、将来の気候変動の予測にも役立つという。
研究チームの中川毅・英ニューカッスル大教授は「世界の標準時が英グリニッジ天文台を基準にしているのと同様、これからの地質学的時間は水月湖が世界標準になる」と話している。
水月湖は河川や海水の影響を受けず、湖底には土やプランクトンが木の年輪のように規則正しく積み重なっている。中川教授らが2006年、この年縞を掘削し、5万年に及ぶ精密な時間軸を世界で初めて完成させた。
さらに年縞から見つかった葉を詳しく分析し、炭素の放射性同位体の量に基づく年代決定の精度を高めた。約1万6000年前、約3万年前、約4万年前に起きた事象はそれぞれ、従来考えられていたより300年から400年新しいという。
成果は12月に発行される科学誌「ラジオカーボン」への掲載が決まり、すでにオンライン版が公表されている。
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