汚染水:別のエリアでも23トンあふれる
毎日新聞 2013年10月02日 20時34分(最終更新 10月03日 02時45分)
東京電力福島第1原発で放射性物質を含んだ水が台風対策で移送中にあふれた問題で、東電は2日、別のエリアでもタンクの周りのせきから汚染水約23トンが土壌にあふれたと発表した。
東電によると、2日午後0時20分ごろ、H8エリアの貯蔵タンク周囲のせき(高さ30センチ)から水があふれていることを作業員が確認。約50分後に同エリア内のタンクに水の移送を始めた。ストロンチウムなどの放射性物質が1リットル当たり15ベクレルの濃度で含まれていた。
また、東電は1日に別のエリアのせきにたまった汚染水を予定と異なる仮設タンクへ移送してあふれた原因について、作業員同士のコミュニケーション不足だったと分析。移送先の配管を接ぎ替えていたことを、現場の作業員が知らされていなかったという。東電はこのタンクであふれた水の量を約4トンから約5トンに修正した。【八田浩輔】