日本維新の会は2日、広島県知事選(24日告示、11月10日投開票)に独自候補を擁立せず、自主投票とする方針を決めた。9月29日の堺市長選で敗れるなど党への支持状況が厳しいことから、党幹部らが協議し、松井一郎幹事長が承認した。
維新は3月末に広島県総支部を設立し、知事選の候補者擁立を目指してきた。だが、橋下徹共同代表の旧日本軍慰安婦の発言などで維新に対する支持は急落。人選も難航したうえ、堺市長選で大阪維新の会の候補が現職に敗れたことで断念に追い込まれた。
広島県知事選には現職の湯崎英彦氏(47)=自民、公明推薦=、無所属の大西理氏(47)が立候補を表明している。
また、維新は神戸市長選(13日告示、27日投開票)でも自主投票とする。兵庫県総支部が自主投票の方針を確認しており、松井氏が2日、記者団に「(推す候補が)見つからないということだろう。地元が判断したのなら尊重する」と認める考えを明らかにした。
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朝日新聞官邸クラブ