【動画】福島第一原発で新たな汚染水漏れ |
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東京電力は2日、福島第一原発の汚染水貯蔵タンクから高濃度の汚染水があふれたと発表した。タンクを囲む堰(せき)の内側にたまっていた水を調べたところ、放射性ストロンチウムなどベータ線が1リットルあたり20万ベクレルだったという。一部は堰の外に漏れて、排水溝を通じて海(港湾外)に流出したとみられる。東電は堰の外に漏れた量を約430リットルと推定している。
トピックス「汚染水漏れ」東電によると、漏れたタンクがあるのは「Bエリア南」と呼ばれるタンク群。原子力規制委員会は汚染水が染み込んだ土壌を回収、海洋汚染の影響を調べるよう東電に指示。8月にも別のタンク群「H4エリア」から約300トンの汚染水漏れが発覚し、一部が海に流れたとみられる。汚染水の管理に問題があることが改めて浮かび上がった。
Bエリアでは台風対策のため、2日午前8時半過ぎから昼過ぎまで周囲の雨水をくみ上げて、タンクに移していた。2日午後8時5分ごろ、現場にいた作業員がタンク上部から水が垂れているのを発見した。