東京電力福島第一原発の汚染水問題で、東電は2日、タンクから汚染水が漏れたと発表した。堰(せき)内にたまった水を調べたところ放射性ストロンチウムなどベータ線が1リットルあたり20万ベクレルだったという。東電は同じ区画のタンクから漏れがあったとみて調べている。
福島第一原発の汚染水漏れ東電によると、漏れたのはBエリアと呼ばれるタンク群。2日午前9時ごろから昼過ぎまでBエリアの周囲の雨水をくみ上げて、タンクに移した。2日午後8時5分ごろ、現場にいた作業員がタンク上部から水が垂れているのを発見。一部の水は堰の外に漏れており、海に流れた可能性もあるという。
タンク内の汚染水は原子炉を冷やした後に浄化設備で処理した水。東電はタンクのつなぎ目から漏れたとみて調べている。
また、別のH8エリアのタンク群の周囲の堰の中にたまった雨水23トンが外に漏れ地中にしみ込んでいた。ストロンチウムなどの濃度は1リットルあたり15ベクレルだった。