東京電力は2日、福島第一原発の汚染水をためているタンク周囲の堰(せき)にたまった雨水23トンが外部の土壌に流出したと発表した。ストロンチウムなどの濃度は1リットルあたり15ベクレルだった。
東電によると、漏れが見つかったのは「H8エリア」と呼ばれるタンク群の区画。2日正午すぎ、高さ30センチの堰内にたまった雨水があふれていることを確認した。漏れを起こしにくいとされる溶接型のタンク群が置かれているため、東電は「雨水をタンクに移す優先度は低かった」と説明している。
また別の「G3エリア」でも雨水があふれた可能性があり、くみ上げてタンクに移し始めた。