(cache) 朝日新聞記事に対する見解｜EM研究機構

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この度の2度にわたる朝日新聞青森県版のEM関連記事に対し、事実関係を確認するため、7月19日に青森総局に訪問いたしました。記事を書かれた記者に直接話を伺ったところ、7月3日付、7月11日付の記事の中に開発者である比嘉照夫教授のコメントがあるにもかかわらず、ご本人への取材は一切行われていないことがわかりました。また、記者が取材された現場に私共も足を運び、実際の活用現場でのポジティブな意見は全く反映されていないこともわかりましたので、弊社としては、EMに対し過去のネガティブな情報のみに焦点をあて、敢えてEMに反対の立場にある専門家からコメントを求めている偏向した取材手法に対し公平性に欠けるのではないか意見を申し上げました。今後、朝日新聞青森総局の偏向した取材のやり方や記事構成について、朝日新聞社本社に対しての抗議も含め検討しております。

7月11日付記事に対する見解

7月11日付の記事につきましては、残念ながら朝日新聞記者より取材の目的や意図をお知らせ頂きませんでしたので、弊社としての回答を見合わせておりました。しかしながら、ユーザーの皆様にきちんと事実をお伝えすることが私どもの責務だと考えておりますので、記者からの質問に対する弊社の見解をホームページ上にて公開させて頂きます。

【朝日新聞記者からのお問い合わせ内容】
EM菌の農業用資材としての効果について、おたずねいたします。
1996年の日本土壌肥料学会のシンポジウム「微生物を利用した農業資材の現状と将来」の資料によると、当時、タイ政府がEM菌の検証研究をした結果や、その他、試験場などによるEM菌の検証結果が紹介され、いずれも、EM菌以外による肥料などと変化無いことが示されています。また、1999年に東京農業大の後籐逸男氏が「土と微生物」に掲載した報告文でも、EM菌特有の効果は認められておりません。
そこで、ご質問です。

貴機構は、EMぼかしなど、EMによる農業資材により、作物の成長はどのように改善する、とお考えですか。
それはどのように、ご確認されましたか。
貴機構の主張にもかかわらず、土壌肥料学会の報告のような結果が出ているのは、なぜだとお考えですか。

以下、弊社としての見解を述べさせて頂きます。

Ｑ．
貴機構は、EMぼかしなど、EMによる農業資材により、作物の成長はどのように改善する、とお考えですか。それはどのように、ご確認されましたか

Ａ．
EM技術は、土壌中の微生物を活性化することにより、土壌を肥沃にし、健康な植物を育てるため、まず土壌中の微生物を活性化することから始めます。しかしながら、土壌微生物の活性には、天候、気温、湿度、土壌の水分含有量、栄養分等、非常に様々な要因が絡むため、短期間の試験において、期待通り土壌微生物が活性化し、効果が出る場合と、条件が整わず、効果の発現に時間がかかる場合がございます。 EM技術の農業利用は、EMによる特殊な技術体系ということではなく、一般的な有機農法の技術体系、技術的手法を促進、改善する資材であることをご理解ください。有機農法の一般的な考え方として、良質な有機物を土壌に施用することで、土壌を豊かにし、豊かな土壌が健康な作物を育て、作物が健全に育つと収量や品質も向上するということがあります。良質な有機物が土壌中に施用された段階で、土着の微生物層を多様化、活性化し、豊かな土壌を作り上げていきます。EM技術は、土着の無数の微生物層を活性化し、その行程を効率よく進めるための微生物資材です。　具体的に言うと、EMと有機物、またはEM発酵肥料（EMぼかし等）を土壌に施用すると、土壌の物理性、生物性が改善し、土壌が団粒化し、作物の根が生育しやすい環境になります。しっかりした根を張ることにより、作物の根からの養分吸収率が向上します。また、微生物が有機物を発酵する過程において、多様の成分が可溶化し、植物が栄養をより吸収しやすい状況になります。その結果、植物が健全に生育し、光合成能力の向上や、病害虫への抵抗性の向上につながり、収量及び品質の向上につながります。 EMの効果を認めたすべての論文を掲載することは不可能ですので、以下、抜粋した参考文献をご参照ください。

①土壌の物理性、化学性、微生物の活性の向上
Pedro. J. Valarini, M Cruz Diaz Alvarez, Jose M Gasco, Francisca Guerreo, Hasime Tokeshi (2002) Integrated evaluation of soil quality after the incorporation of organic matter and microorganisms. Brazilian Journal of Microbiology. 33:35-40p.

②成分可溶化　
A.O. Fatumbi, L. Ncube (2009) Activities of Effective Microorganisms(EM) on the nutrient dynamics of different organic materials applied to soil. American-Eurasian Journal of Agronomy2(1): 26-35p

Soner Kazaz, Sabri Erbas, Hasan Baydar (2010) Breaking seed dormancy in oil rose (Rosa damascene mill.) by microbial inoculation. African Journal of Biotechnology. 9(39): 6503-6508p..

③発芽率の上昇　
Ertekm, M. (2011) Effects of microorganisms, hormone treatment and stratification on seed germination of goldenrain tree (Koelreuteria paniculata).International Journal of Agriculture & Biology. 13:38-42p.

Ertekm, M. (2011) Effects of microorganisms, hormone treatment and stratification on seed germination of goldenrain tree (Koelreuteria paniculata).International Journal of Agriculture & Biology. 13:38-42p.

④根の発達　　
Piotr Zydlik, Zofia Zydlik. 2008. Impact of biological effective microorganisms (EM) preparations on some physic-chemical properties of soil and the vegetative growth of apple-tree rootstocks. Nauka Przyroda Technologie. 2, 1, #4.
http://www.npt.up-poznan.net/pub/art_2_4.pdf

⑤光合成能力向上
Kwizera Chantal, Shao Xiaohou, Wang Weimu, Basil T. Iro Ong’or. 2010. Effects of Effective Microorganisms on yield and quality of vegetable cabbage comparatively to nitrogen and phosphorus fertilizers. Pakistan Journal of Nutrition 9(11):1039-1042p.
http://www.pjbs.org/pjnonline/fin1797.pdf

Susan Carrodus. 2002. Effect of microbial inoculant on growth and chlorophyll level of lettuce and radish seedlings: A preliminary study.
http://www.zingbokashi.co.nz/em-research.htm

⑥収量の向上及び品質改善
S.S. Mohammed, A.G.Osman, A.M.Mohammed, A.S. Abadalla, A.M.Sherif, A.M.E.Rugheim (2012) Effects of organic and microbial fertilization on wheat growth and yield. International Research Journal of Agricultural Science and Soil Science. 2(4):149-145p.
http://interesjournals.org/IRJAS/Pdf/2012/April/Mohammed%20et%20al.pdf

Tahir Hussain, T. Javaid, J.F.Parr, G.Jilani, M.A.Hag (1999) Rice and wheat production in Pakistan with Effective Microorganisms. American Journal of Alternative Agriculture. 14(1):30-36p
http://www.fspublishers.org/ijab/past-issues/IJABVOL_1_NO_4/24.pdf

Abdul Kaliq, M. Kaleem Abbasi, Tahir Hussain (2006) Effects of integrated use of organic and inorganic nutrient sources with effective microorganism (EM) on seed cotton yield in Pakistan. Bioresource Technology. 97:967-972p
http://api.ning.com/files/Effectsofintegrateduseoforganicandinorganicnutrientsourceswitheffectivemicroorganisms.pdf

Mona, Y. Khalil (2006) How-far would Plantago afra L. respond to bio and organic manures amendments. Research Journal of Agriculture and Biological Sciences. 2(1):12-21p.

Alper Aytekin, Aynur Ozkul Acikgoz (2008) Hormone and microorganism treatment in the cultivation of saffron(Crocus Sativus L.) plants. Molecules. 13:1135-1146p

Katarzyna Langner, Aleksandra Andruszewska. 2004. Efficacy of biological control of flax Fusarium wilt. In: Proceedings of the XVI. Slovak and Czech Plant Protection Conference. Organized at Slovak Agricultural University, Nitra, Slovakia. Acta fytotechnica et zootecnica. 7:167-169p.

Q ．
貴機構の主張にもかかわらず、土壌肥料学会の報告のような結果がでているのは、なぜだとお考えですか。

A ．
紙面にて指摘されたシンポジウム開催後、直ちに「日本土壌肥料学会」におきまして、シンポジウムに関する反論の発表や、その後も、EM技術の有効性について発表させて頂き、学術的検証を進めさせて頂きました。その内容については、日本土壌肥料学会のホームページからも確認できます。

一方、当該シンポジウムは、同じ農学者の間からも、この報告会自体が通常の学会の役割を超えており、常識を逸脱した行為であったと批判されております（添付資料*）。
　　更に、この土壌肥料学会の報告会自体、宗教上の対立によりEM技術を否定する宗教団体の下部組織から100万円の寄付及び400万円の微生物資材の評価に関する研究委託費を受託して行ったシンポジウムです。これにつきまして、当時の土壌肥料学会は寄付や微生物資材の評価に関する研究受託は認めていますが、報告とは一切関係ないとの主張でした。一方、寄付した側の宗教団体からは、開発者の名誉を傷つけたとして、後に、開発者に対して書面にて正式な謝罪を行うに至っています。果たして、EM技術を否定する団体から多額の寄付や委託金を受け、他の農学者や学会からも批判されるような、異例のシンポジウムを開催し、EM技術のみを否定する学会自体のあり方が、中立であり、公正であるかどうかは、明らかです。そのため、弊社といたしましては、上記の理由により、このシンポジウム自体が、フェアな立場で検証されたものではないと考えております。もちろん、学術的な検証がされていないとのご批判や、学術的な検証をないがしろにするつもりは全くございません。前述のように日本国のみならず、海外の多くの研究者にもご参加頂き、様々な試験をとおして、当技術の有効性を検証して参りました。これらの試験結果は、WEBを通してどなたでも入手可能です。学術的検証がされていないというご批判には、真摯に耳を傾け、今後も努力して参りますが、一方で、The Web of Knowledge等の学術論文検索エンジンにて検索して頂ければ、容易に学術的検証の一部を閲覧頂くことは可能です。それらを調査することも無く、一方的に学術的検証がまったくなされてないと報道されることは甚だ遺憾に存じます。もちろん、公開されているすべての論文が、EMに効果があるという趣旨の論文だけではなく、EMの効果が判然としないという論文も少数ですがございます。その結果を否定することなく、真摯に受け止め、その都度、施用方法の改良や、微生物が働きやすい条件の整備、添加材等改良を重ねてきております。
　また、添付資料の「総合農学」という雑誌において岸田氏が述べられているように、弊社も研究機関における研究成果のみが科学的とは考えておりません。ある特定の学会で議論することだけが科学的な検証だとも考えておらず、実際の現場で実証し、積み上げてきたものが、より科学性を持つとの認識でございます。「農学栄えて農業滅ぶ」という言葉がございますように、農学が実学である以上、現場で実証することが最重要であると考えております。当技術が開発され、すでに30年以上経ちますが、多くのユーザー様に支えられているのも、現場で効果を実証することができるからであり、もし現場で効果を実証できないものであれば、30年以上も継続して事業が成り立つ訳がございません。学術的検証は必要ですが、現場での実証も同じく重要なことであり、それも科学性を持っているものと考えております。
　　弊社といたしましては、今後も継続して現場での実証を進めるとともに、お客様のご意見にも耳を傾け、あわせて学術的な検証も進めていく所存でございます。
（*添付資料：出展「総合農学第45巻第1号（1997.11.30）」

7月3日付記事に対する見解

参照：http://www.asahi.com/national/intro/TKY201207030458.html

EMは開発から28年以上経過しており、日本国内のみならず、海外でも広く普及されている安全な微生物資材です。当初は土壌改良材として農業分野で利用されておりましたが、現在では、畜産、水質浄化、環境浄化、建築分野への応用と幅広く世界各地で活用されております。

この度の朝日新聞の掲載記事は、過去のネガティブな情報のみに焦点をあて、これまでEM活用により浄化された数多くの事例を全く無視した内容となっており、明らかに公平性を欠いております。

EMを活用した水系浄化につきましては、ヘドロが減少し透視度があがった事例や、生物相が豊かになったことでアユやシャケ、スナメリ、ホタルが復活したという事例が多数あり、数値的にも結果がでております。その成果を受けて、全国的に学校プールや河川浄化でEMをご活用頂いております。

弊社と致しましては、本記事を掲載した朝日新聞社に対し、日本全国、世界各地でEMが活用され成果を上げている実例情報を提供すると伴に、その内容については随時、本ホームページにて公開して参ります。

なお、水質浄化等の事例につきましては、下記Webページをご参照頂きますようお願い申し上げます。

◆青森県十和田湖での浄化事例
http://www.em-seikatsu.co.jp/example/detail.php?id=8

◆奈良県東大寺での浄化事例
http://www.ecopure.info/special/report/todaiji/index.html

◆東京都日本橋川での浄化事例
http://www.ecopure.info/topics/topics_075.html

◆その他国内での浄化事例
http://www.em-seikatsu.co.jp/example/index.php
http://www.ecopure.info/special/report/ariake/index.html

◆東日本大震災でのEM活用
http://www.em-seikatsu.co.jp/example/detail.php?id=30
http://www.em-seikatsu.co.jp/example/detail.php?id=35
http://www.em-seikatsu.co.jp/example/detail.php?id=32
http://www.em-seikatsu.co.jp/example/detail.php?id=31

◆マレーシアでの浄化事例
http://www.em-seikatsu.co.jp/example/detail.php?id=10

◆タイ王国での災害対策
http://www.emro.co.jp/topics/detail.php?srcid=1147

＜動画「環境衛生対策でＥＭ団子を投げるインラック首相」　ロイター通信＞
http://uk.reuters.com/video/2011/11/03/thai-pm-tours-flooded-capital?videoId=224184296

＜動画「芸能人グループの呼びかけでＥＭ団子を作るバンコクの人々」＞