首相8%決断:菅官房長官「GDP9月改定値が決め手」
毎日新聞 2013年10月03日 07時05分
菅義偉官房長官は2日、毎日新聞のインタビューに応じ、安倍晋三首相が来年4月からの消費税率引き上げを決断したのは、9月9日に発表された4〜6月期の国内総生産(GDP)の改定値が年率換算で3.8%増だったことが大きな要因だと明らかにした。菅氏は8月の速報値が年率2.6%増だったことに触れ「予想よりかなり低く、首相はあの時点では決めていなかった」と述べた。
改定値の発表を受け、首相は9月10日、麻生太郎副総理兼財務相、甘利明経済再生担当相らと首相官邸で会談。菅氏によると、麻生氏は5兆円を超える規模の経済対策を提案したが、首相は「とにかく対応策をしっかり考えてほしい」と述べ、財政出動だけでは不十分との認識を示したという。【鈴木美穂】