2013.10.3 05:04(3/3ページ)

前哨戦コイに完敗…和田虎、このままじゃCSでも勝てん!

ベンチでうつむく阪神・和田監督=マツダスタジアム(撮影・森田達也)

ベンチでうつむく阪神・和田監督=マツダスタジアム(撮影・森田達也)【拡大】

 「向こうも必死でノーバウンドで捕った。あれがワンバウンドかノーバウンドになるかが、チームの勢いの差」

 先頭の新井が中前打で出塁してエンドランのサイン。野村のチェンジアップに坂が食らいついたが、打球は遊撃手前へ。これを梵が懸命のダイビングキャッチ。二塁に到達していた新井も戻れず、併殺に終わった。

 9月以降は7勝17敗2分けと敗戦を重ねた虎に対して、広島は16勝7敗1分け。残り4試合で阪神は1つでも引き分ければ、2位を死守できる。だが、こんな皮算用自体が情けなくなる。

 最大5つの勝ち越しがあった広島戦も、終わってみれば、12勝12敗。ここ10試合は3勝7敗と、その勢いは歴然だ。“直接対決”を快勝で締め、池に跳ねる鯉に対して、眠ったままの虎。過去3度のCSすべてでファーストステージ敗退(2007、08、10年)と、ただでさえ短期決戦に弱いデータも未来を暗くする。

 和田監督は「我々はスッキリとしないといけないことがある。早くケリをつけないと…」と、壊れた“2位当確”ランプに焦燥感を示したが…。その差は2・5ゲーム。本拠地でも敵地でも、厳しい戦いが待っていることは間違いない。(栃山 直樹)

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(紙面から)