2013.10.3 05:04(2/3ページ)

前哨戦コイに完敗…和田虎、このままじゃCSでも勝てん!

一回二死一、二塁で空振り三振に倒れた福留

一回二死一、二塁で空振り三振に倒れた福留【拡大】

 マツダ名物「寝ソベリア席」の鯉党が、何度もせわしなく立ち上がる。虎党の怒号もため息も耳に届かない。すべてが赤の歓声に、かき消された。CSファーストステージ前哨戦に完敗。2位決定も持ち越しの尾を引く1敗に、また“CS敗退”の悪夢がよぎる。

 「先発が早めに崩れると、どうしてもこういうゲームになる。そのあとの投手ももちこたえられなかった」

 広島とのCSでは先発予定がないとはいえ、スタンリッジの乱調を嘆いた和田監督。「大事な試合」と鼻息を荒くして臨んだ一戦はまさに返り討ちだった。3番に鳥谷を、4番にマートンを戻し、大量8点を奪った前日1日(中日戦、甲子園)の勢いが、いきなりもがれた。

 一回二死一、二塁で、福留が空振り三振に倒れ先制機を逸する。右腕のデキについて、5番打者は「普通ちゃう?」と語るにとどめたが、指揮官は「先攻で先に攻められるというところを生かせなかった」。一方、先発助っ投は二回一死二塁で木村に2ランを被弾し、三回には押し出し四球で“自滅”。中継ぎ陣も踏ん張れず、3番手・松田が五回二死満塁で菊池に三塁打を浴びるなど4点を失った。

 五回で興ざめの0-7。しかし、和田監督は二回の攻撃時に“鯉との差”を感じていた。

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