交換作業(手順概要です、詳細は交換説明書が部品と同梱してありましたので、それを参照すればよいと思います。)
以下は、私なりに書いた交換要領(概略)です。
冷蔵庫の電源プラグを抜きます。(感電死しないために)
野菜室の上段スライドケースをはずし、野菜室を引き出します。(上に持ち上げる感じで抜きます。)
写真右 野菜室の天井にあるカバーをはずします。
写真のように野菜室天井のカバーは3箇所のフックで引っかかっております。
左手で中央部を下にたわませつつ、右手で内側に寄せながらはずします。
私の場合、なかなかはずすことが出来ず、この作業が一番難儀しました。
下の写真は外し下においた状態です。

左側のカバー(給水パイプカバ−)のビス(下方向一本)、野菜室正面奥のパネルのビス(4箇所)をはずします。
カバーおよびパネルをはずしますが、霜が大量に付着している場合、正面パネルが離し辛いかも知れません、ドライヤーで少し暖めると良いかも知れません。

ファンモーターが付いた正面パネルは作業の邪魔になるのでファンモーターの線のハウジング(コネクタ)を抜き、取り外します。(ハウジングは固定ロックを解除しつつ抜きとる。)
冷却器のフィンにぎっしり霜が付いていると思いますので、ドライヤーで溶かします。
冷却器のフィンは薄く鋭利ですのでケガをしないよう注意してください、また柔らかいなので、曲げたりしないよう霜取りの作業時気をつけてください。
電線や、センサーなど電気部品にあまり熱を加えないよう、注意しながら行います。
(お湯をかけるのは厳禁)
 
霜を溶かしたら、冷蔵器配管左側にあるセンサーをホルダーごと外します。
私の修理した冷蔵庫は、センサーのホルダー(樹脂製)が、結束バンドで固定してありあましたので、配管に傷をつけない様、注意しながらニッパで検束バンドを切断しました。

センサーのコードを固定しているテープ等を一時はずし(再利用する)ハウジング(コネクター)を抜きます。
コネクターは写真中央部を押さえるとロックが解除し抜ける構造です。

新しいセンサーをもとのように組み付けます。
旧センサーのコネクターの電極が錆びている場合には、コードを切断し、センサーに付属の圧着端子で直結します。
適合する圧着ペンチがない場合、私なら半田付けしてブチルゴムテープで絶縁・防水かなぁ。
センサーを結束バンドで固定します。

取り外した天井板など汚れていた場合にはこの際掃除しておいた方が良いです。
(私の場合・・実はこの時間の方が長かったりしました。)
逆手順で元に戻します。(ファンのコネクターの挿し忘れのなき様)
コードなどを挟みこんだり、コードが鋭利な金属部に触れないよう、十分注意してください。
野菜室を入れ、電源コンセントを入れます。
一旦温まるとなかなか冷えませんが、数時間もすると冷え始めると思います。
取り外したセンサーをっチェック
故障と思しき外したセンサですが、何故かアルミシールが一部剥げておりました。(右写真参照)
裂け目部分からら接着剤らしき跡も見えます。
この冷蔵庫は購入して一年経たない頃、一度修理したことがあるのですが、もしかするとその時センサー単体で交換してアルミシールは再利用したのかも? たしかその時は基盤も交換したような事を言っていたような。
このセンサはおそらく冷却器に霜が付いたことを感知する為のセンサで、不良になると、霜が付いていると認識しない為、霜取り動作が行われず、霜が重なり付着し、野菜室から冷蔵室に冷気が行かなくなり冷蔵室が冷えず、逆に野菜室が冷え冷えになってしまうものでは?と想像します。
センサは二端子なので温度で抵抗値が変化するサーミスタ?の類ではないかと思います。
早く修理したかったので詳しくは調べておりませんが、取り外したセンサと手配したセンサの抵抗値をテスタで測ってみたのですが、それぞれ温度条件が違うので、なんとも言えませんが、取り外したものは、冷蔵庫から取り外した状態で2Kohm、新品のものは室温20℃程度(かな?)で2.5Kohmでした。
取り外したセンサを氷水(0℃程度)に浸けると5.6Kohmを示しましたので、短絡とか開放とか完全に壊れているわけではなく、負の温度係数のセンサーとしては、スペックはともかく、なんとなく機能はしてそうな気もしました。
そういうわけで、センサ自体は完全に壊れている兆候はなかったので、なんとなくスッキリせず、また冷えなくなるのでは?と一抹の不安もあったのですが、冷蔵庫はセンサ交換後とりあえず一週間は再発せず動いているようです。
このセンサが何が原因で、どういった不良となっているのかを知りたいものです。
二台中二台同不良
ここでは私が実際に作業を行った、概要を書きましたが、センサーに4ページの説明書(A3両面)が付属していると思いますので、熟読して作業を行ってください。
私は、電気知識も少しあり、修理経験もあるので、お金もかけたくないし、自身で修理を行いましたが、漏電等の心配もありますので、自信のない方はやはりサービスマンにお任せしたほうが無難でしょう。
今回修理した冷蔵庫(R-S38RPAM)は、実家のものでして、実は、私の家の日立冷蔵庫(型番は違うR-K401R(ベスト電器の特別型番かも?))も同じ故障(エラーコードF018)で昨年壊れました。
こちらはYAMADA電気店の年間3,000円のシロモノ中心の家電保険(他店で購入したものも購入後7年だったか?まではすべて保証対象)契約をしていたので無償修理でしたが・・やはり同じ霜取りセンサの交換でした。
(来たサービスマンもこのセンサーの不良が多いと言っておりました。壊れてから保険に加入して修理しても良いとも・・。そんなのアリなのかなぁ?)
今回の、実家のこの冷蔵庫は型番こそ違いますが、ベースは日立の同じシリーズと思われ、二台が二台とも壊れるということは、かなりの確立で、このシリーズの日立冷蔵庫の霜取りセンサは壊れるもの、と、思って間違いないかと思います。
センサー(中身はサーミスタでしょうか?)の製造ロット不良なのかどうか分かりませんが・・メーカー(日立)も認識しているから、こういった親切な説明書まで添付して、一般に部品を常備、供給しているのかと思います。
他と違って冷蔵庫の故障は深刻、夏場だと、あっと言う間に腐ります、一刻を争いますし。
野菜室を外せば割と楽に(ビス5本)正面からセンサにアクセスできる部分であったことは、不幸中の幸いでしょうか。
自分で修理すれば、840円+結束バンド代数円程度で済みますが、通常修理だと13,000〜16,000円程度かかるようです。
こういったシロモノ家電って、モーターとか冷却器とかの買い替えに至る、ある意味、多額の修理費がかかる致命的故障(寿命)まで10年程度は故障なしで使えるってイメージがあっただけに、我が家、実家と立て続けに起きた同じ故障には、がっかり、日立のイメージが下がってしまったことは事実です。 |