みなさまーおはようございます。
朝起きたら、「山崎豊子 訃報」のニュースが流れていました。
作家の山崎豊子先生です。
訃報のニュースでお姿を初めて拝見しました。
88歳だったそうです。。。
この方の本を読むときは、とても気合が入りました。
たいてい主人公が重いから><
初めて手に取ったのは「白い巨塔」。そして「華麗なる一族」
そして、「大地の子」
わたしが読んだのは3つだけです。
「この作品が好きです。」と軽くいえるような作風じゃない。
人の流れの中で、抗い立ち止まり杭を残した人々の格闘の書です。
3作品とも、主人公は並大抵の人なら闇に飲まれて消えてしまうだろう
出来事に強い精神力を持ち立ち向かっておりました。
要領のいい方たちなら、決してこういう生き方はしないと思う生き方をしていました。
そんな人たちにスポットライトをあてた書です。
「白い巨塔」は、わたしにとって基点になりました。
「華麗なる一族」は、襲ってくるだろう闇を示し、
「大地の子」は、生き様を・・・?まだ答えが出ていません。。。。
わたしにとっては、どの作品も「これが闇の正体だ。」と指し示した作品たちでした。
夥しい取材で知られる方だったそうです。
ニュースの生前のコメントで、
「想像力を駆使しなくてはならない環境の中で
私は想像力というものをふりかざして書くタイプの作家ではない。
事実を前にしてしまえば、想像力とはなんてちゃちい。」
と述べられておりました。
もっともっと聞きたかったな・・・。
わたしの認識では大作家の中のお一人でしたが
意外にも作品は数えられるほどでした。
ひとつの作品に何年もかかる。
そんな当たり前のことを、改めて噛み締めてもいました。
単なる一読者としてですが、訃報を耳にして
生きるということは、どういうことなのかと考えています。
彼女より後に生まれ、作品を読む機会に恵まれたことを感謝し
心より追悼させていただきます。