ピエリ守山:滋賀県最大級の商業施設、売却 新装開店へ 店舗激減、ネットで話題に
2013年10月02日
2008年に滋賀県内最大級の商業施設としてオープンしたものの入居店舗が激減していた「ピエリ守山」(守山市今浜町)について、三重県四日市市の運営会社が8月に別会社と売却契約を結んだことが分かった。関係者によると今後は建物はそのまま残し、100〜200店舗が入居する商業施設として再生する方針。14年末から15年初頭のリニューアルオープンを目指して店舗の誘致を進めるという。【田中将隆】
ピエリは、大阪市の不動産会社が08年9月にオープンした。約13万3000平方メートルの敷地に鉄骨2階建て延べ7万5000平方メートルの店舗、約3000台分の駐車場を備え、当初は約180店舗が入居していた。
ところが、県内に同種の大型商業施設が相次いで開店したことなどから客足が遠のき、店舗数も減少。12年1月に運営会社に売却され、大型ホームセンターやスーパーなどの出店も検討されたが合意には至らなかった。現在はペットショップやカフェなど6店舗だけとなり、広い店舗の閑散とした様子はインターネット上などで話題になっていた。
ピエリの売却先は、東京都千代田区の経営コンサルタント会社と大阪市の不動産会社で作る合同会社「アンビエントガーデン守山」。不動産会社の担当者は「厳しい状況なのは理解しているが、施設はきれいで管理状態も良く、十分に再生できると判断した。琵琶湖岸にあるイメージを生かして、魅力的なテナントを呼び込みたい」と説明。ピエリで買い物をしていた大津市の伊藤晴子さん(78)は「開店した時は人であふれていたのに、さっぱり店がなくなっていてビックリした。きれいな建物がもったいないので、またにぎわってほしい」と話していた。