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原発事故影響 入学希望ゼロ 福島・大波小休校へ

来年度の在校生がゼロになる見通しで、休校する可能性が高い福島市大波小

 福島第1原発事故などの影響で全校児童が1人に減った福島市大波小が、本年度で休校する可能性の高いことが分かった。在校生が来春卒業し、入学予定者も同校への進学を望まず、来年度の在校生ゼロが確定的になった。市教委は入学予定者の最終意思を確かめて休校を決めるとみられる。

 関係者によると、在校生は6年の男子で来年3月に卒業する。学区内の来年度の入学予定者は2人で、ともに保護者が学区外入学を希望している。市の規定では、やむを得ない理由があれば学区外入学が認められる。
 最終意思確認は来年1月で、考えが変わらなければ、同校は来年度、在校生がいなくなり、休校が確定する。
 同校は市東部の山あいにあり、原発事故で放射線量が一時高くなった。隣の学校に学区外通学したり、自主避難で転校したりする児童が増え、原発事故時は22人だった在校生が本年度、1人に減った。
 同校は1873年の創立で、多い時で約300人の児童がいた。過疎化で減少傾向をたどり、原発事故が追い打ちを掛けた。市はいち早く除染に取り組んで線量を下げたが、児童と保護者の不安解消に至らなかった。
 市教委は「入学予定者の最終意思確認は先で、まだどうなるか分からない。入学者が一人もいなければ休校措置を取ることになる」と話している。


2013年10月03日木曜日


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