ボストン連銀総裁:緩和縮小の見送りは弱い経済と財政が原因
10月2日(ブルームバーグ):ボストン連銀のローゼングレン総裁は、米金融当局が先月の会合で緩和策縮小を見送ったのは、経済成長が予想を下回ったことに加えて、財政政策が景気見通しにリスクをもたらすことが理由だと述べた。
ローゼングレン総裁は2日、バーモント州バーリントンで講演し、「米国の財政がこれほど深刻な問題を抱えておらず、また実質国内総生産(GDP)や雇用に関する統計がより景気の強さを示していたならば、9月に何らかの行動を取ることが適切だった可能性はある」と述べた上で、「残念ながら前月の会合ではこうした展開は見られなかった」と続けた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は先月、市場の見方に反して月間850億ドルの資産購入の継続を決定した。
ローゼングレン総裁は「緊縮財政のある程度の影響はいずれ弱まっていくだろう、これまでのところ緊縮財政が2%を上回る経済成長が達成できない理由の一つだ」と指摘した。
原題:Rosengren Says Budget Conflict Warranted Forgoing Fed QETaper(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Joshua Zumbrun jzumbrun@bloomberg.net
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更新日時: 2013/10/03 02:37 JSTニュース一覧
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