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02 Oct 2013 16:30

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大島優子、指原莉乃らのNot yet、チャート1位も枚数に勢いなし 思い切ってリセットする時期か?

リアルサウンド 10月2日(水)20時4分配信

大島優子、指原莉乃らのNot yet、チャート1位も枚数に勢いなし 思い切ってリセットする時期か?
Not yet『ヒリヒリの花[通常盤Type-B CD+DVD]』

●2013年09月23日〜09月29日のCDシングル週間ランキング

1位:ヒリヒリの花(Not yet)
2位:No Limit(EXILE)
3位:EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜(EXILE)
4位:Get The Star/Last Forever(東京女子流)
5位:HICCHAKA×MECCHAKA(BugLug)
6位:Derringer(DaizyStripper)
7位:GALAXY SUPERNOVA(少女時代)
8位:タイムマシンなんていらない(前田敦子)
9位:ドギマギFirst Love(Nゼロ/元AKBN 0)
10位:盛者必衰の理、お断り(KANA−BOON)

 EXILの曲が上位に2つチャートインしているが、やっぱり注目したいのは3位の『EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜』だ。以前にもこのコーナーにて紹介したが、このCDはライブのチケットを抱き合わせしたり、ライブ会場でCDを買うと特典があるなどの商法を活用し、4月に発売したのにまだチャートに居座っているのだ。そのことについては賛否両論あるが、せっかく2位に入った曲のタイトルが「No Limit」だし、今後もEXILEにはどこまでも限界のない特典商法を展開してくれることを期待したい。

 それにしてもCDに握手会参加券などを特典として添付するやり方はアイドルなどを中心に一般的になっているが、普通はCD発売初週のランキングを押し上げるために使われる手法。ここまでのロングヒットを演出する例は珍しい。そこがこの曲でEXILEが行った新しい試みだと言ってもいいかもしれないが、新しさって何だろうという気にもなる。

 言い換えると、この曲以下の順位に入った曲は、健闘はしたものの、EXILEの抱き合わせ商法にも及ばなかったということでちょっとした衝撃である。4位ですら推定販売枚数が15000枚を下回っており、なかなか低調だ。そのおかげとは言ってはなんだが、5位のヴィジュアル系BugLugとか9位のアイドルNゼロとか、なかなか飛び道具っぽさのあるグループがトップ10入りすることになった。販売枚数は低調でも、こういう週の方が変わった音楽が飛び抜けて出てきて、純粋なリスナー視点では面白いかも。


 1位のNot yetはAKB48の派生グループ。2011年デビューで、大島優子、北原里英、指原莉乃、横山由依というメンバー構成は当時のAKB系の中では微妙なものだった。グループ名も「まだまだの存在」という意味から来ており、「まだ未完成だからこそ、あなた色に染めてください」などと雑誌のグラビアページにコピーを書かれるようなグループだった。しかし2013年に指原莉乃が「シングル選抜総選挙」で1位となったせいで、このグループは今や大島優子と共に新旧の1位メンバーを集めた実に豪華なグループだと言えてしまうのが面白い。

 もっとも、CDの売り上げはファーストシングルの『週末Not yet』を頂点として下がり続けているのが実情だ。今回も推定10.7万枚という初動売り上げ枚数は過去最低の数字になっている。しかし、そもそもこのグループを結成した2011年当時とはAKBメンバーの状況が全く変わってしまっている。「総選挙」によってAKBの主力メンバーは次々に目新しく入れ替わるが、派生グループは旧体制の時に決めたメンバー構成もそのままに残ってしまうというのがネックになっているのではなかろうか。動きの鈍った派生グループは一度思い切ってリセットしたほうがいいのかもしれない。

さやわか

最終更新:10月2日(水)20時4分

リアルサウンド

 

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