Share...
02 Oct 2013 16:20

ここから本文です

<ハウス食品グループ>契約社員80人超雇い止め

毎日新聞 10月1日(火)21時28分配信

 ハウス食品グループでスーパーなどを回って営業をしていた契約社員で作る労働組合が1日記者会見し、半年更新の有期契約だった契約社員八十数人が9月30日で雇い止めにされたと明らかにした。今年4月の改正労働契約法施行で、契約社員が5年を超えて反復契約をして働いた場合、無期契約に転換する権利を持てるようになったためとみられる。最長で23年間契約更新を続けてきた人も含まれ、組合側は「合理的な理由はなく改正労契法逃れとしか思えない」と反発している。

 ◇「定年までといわれた」…契約社員、法的措置へ

 会見したのは、派遣ユニオンハウス食品支部(25人)。同支部によると、組合メンバーは3〜23年間、同社の店舗まわりの営業をしてきた。今年3月に会社から「9月30日で雇用は終了する」と次回の更新はしない旨の条項が入った契約書が示された。10月1日以降は、希望者は仕事の外部委託先の会社に移り、さらに1年後には個人事業主扱いになるとされていた。

 これに対し、組合員は「定年まで働けると言われていた」と反発し、大半は契約書にサインせず、契約更新申込書を提出して働いてきた。今回の雇い止めを受け、今月中に法的措置を取る予定だ。

 ハウス食品グループは「契約社員は9月末現在で84人で、うち44人は再就職先で勤務している。10月からの外部委託の方針に変更はない」とコメントした。【東海林智】

最終更新:10月1日(火)22時23分

毎日新聞