土下座ブーム!しまむらクレーマー投稿者はさいとうまなみ?画像あり!
日本は現在、空前の“土下座ブーム”なのではないかという話が出ています。
偶然かもしれませんが、ここ数日、なぜか土下座の話題が続いているからです。
9月22日、ついに最終回を迎えた大ヒットドラマ『半沢直樹』。
最終回では堺雅人さん演じる半沢直樹が、
取締役会で香川照之さん演じる大和田暁常務に土下座をさせ、
見事「100倍返し」をやってのけました。
最終回の平均視聴率は関東地区で42.2%、関西地区で45.5%を記録し、
2000年に放送されたTBS系ドラマ
「ビューティフルライフ」最終回の41.3%を抜き、
平成の民放ドラマで最高の視聴率となりました。
『半沢直樹』では第7話で、
伊勢島ホテル再建のための猶予を求めた半沢直樹に対し、
大和田暁常務は「土下座でもしてみるか」と提案し、
半沢直樹が屈辱の土下座を敢行するシーンがあります。
それを受けての最終回での「100倍返し」シーンでしたが、
香川照之さんは当初、あのシーンで土下座をしないことも考えたそうです。
しかし何度も台本を読みなおすうちに
あのシーンにおいて土下座が必要だという結論に達したとのこと。
撮影中も膝をつくまでに5分以上を要したそうで、
香川照之さんの中でもそれだけの葛藤があったからこそ、
大和田暁常務のあの鬼気迫る表情と
見事な土下座のシーンとなったのでしょう。
だからなのか、最終回で土下座のシーンが撮影された場所に
“聖地巡礼”を果たそうとファンが殺到しているそうです。
その場所とは、東京・千代田区にある学士会館の201号室で、
一般の人でも見学が可能だということ。
J-CASTニュースによると、遠くは長崎や福岡から訪れるファンがいたり、
1日100人もの人が訪れた日もあったそうです。
もしかしたら実際に土下座をしながら
記念撮影をする人もいるかもしれませんね。
学士会館では『半沢直樹』人気にあやかり、
ドラマのシーンを再現した201号室で、
フルコース料理を「重役気分」で味わえる
「倍返しだ!お食事付き見学会」を開催予定だとか。
そしてタイミングを同じくし、話題になっているのが、
NHK朝の連続ドラマ小説「あまちゃん」が大ヒット中の人気脚本家、
宮藤官九郎さんが脚本を手がけた映画「謝罪の王様」です。
この映画は依頼人から舞い込む様々な問題に対して
“謝罪”で解決する“謝罪師”を生業とする男の活躍を描く、
日本の謝罪文化・土下座文化をテーマにした風刺コメディです。
先日は日本公開に先駆け、ニューヨークでプレミア上映会が行われ、
ニューヨーカーを爆笑の渦に巻き込みました。
上映前の舞台挨拶では主演を務める阿部サダヲさんが
「スタッフに英語で話すように言われたんですけど…
ごめんなさい、英語は話せません。大変、申し訳ございません」
といきなり土下座を敢行。
映画さながらにコミカルに謝罪し、
大爆笑をもって迎えられました。
映画「謝罪の王様」は世界各国で上映することが決定していますが、
もしかしたら日本の土下座は「お・も・て・な・し」以上に
日本の文化として世界に定着してしまうかもしれませんね。
さらに、テレビでも最近、元アイドルが土下座をするシーンが見られました。
それは9月24日放送のテレビ東京『おはスタ』に
シングルが連続3作オリコン1位を記録して
再ブレイクを果たしたモーニング娘。が出演した際のことです。
モーニング娘。の現リーダー道重さよみさんは、
『おはスタ』の火曜レギュラーである久住小春さんの元教育係だったそうで、
久住小春さんのわがままにかなり手を焼いたそうです。
久住小春さんは当時、先輩である道重さよみさんを自宅に呼び出し、
電話線をつなげさせたり、テレビ録画をさせたりしたとのこと。
そして道重さよみさんが、
さらに久住小春さんのわがまま伝説を話そうとした瞬間、
「どうもすみません!」と久住小春さんが額を床につける
見事な土下座を披露したのです。
もちろん冗談とはいえ、元アイドルによる土下座は
なかなかインパクト十分でしたし、
なによりも「わがまま」で通っていた人が
今や土下座をするようになったのですから
土下座もポピュラーになったものです。
さらに芸能界に限らず、一般社会でも
土下座のニュースが世間をにぎわせました。
札幌苗穂のファッションセンター『しまむら』で、
一般客の女性が店員の女性2名を土下座させ、
それをtwitterでネット上にアップしたのです。
この投稿者のtwitterはすぐに炎上し、ネット住民によって情報が暴かれ、
名前や本人、家族や子供の写真までもが特定されてしまいました。
ネットでの情報によると、しまむらの定員に土下座をさせた
クレーマーの投稿者は「さいとうまなみ」という名前だそう。
実は「しまむら」には「万引き犯を見つけてもなにも言ってはいけない」
「明らかに何度も着てヨレヨレ、毛玉だらけの服を交換しろと言われても、
交換もしくは返金しなければならない」
「クレーマーなお客に言い返してはならない」という規定があるそうですが、
いくらなんでもクレーマーに土下座までする必要はないでしょう。
この「さいとうまなみ」という投稿者が
しまむら店員に土下座を強要したかどうかはわかりませんが、
土下座させた理由は、セール品としてしまむらで購入したタオルを、
明らかに使用済にも関わらず返品しにしまむらへ来店し、
そこで、しまむらまで来た交通費の支払いを強要したようです。
しまむら定員はタオルの返品には応じたそうですが、
交通費の支払いに関して素直に応じなかったため、
土下座という事態にまで発展したみたいですね。
仮に、しまむら定員に土下座を強要していた場合、
クレーマーである「さいとうまなみ」は
「強要、威力業務妨害、名誉毀損」の
いずれかに該当するそうです。
また、『しまむら』本社は、無断で土下座をした従業員に対しても
会社の名誉を棄損したとして損害賠償請求ができるそうです。
「半沢直樹」の大ヒットや、「謝罪の王様」の封切りなどで、
不意に起こった土下座ブームですが、
基本的に土下座は“最大の謝意の表し方”であり、
“最高の屈辱”であるはずです。
安易に土下座をさせたり、して見せたりするような風潮は
あまり望ましいものではないのではないでしょうか。